第451話 すべてが布石 下
「お風呂の用意をお願い。ミコノト、一緒に入りましょう」
やってきたラティアにお願いした。
用意ができたらお風呂場に向かい、服を脱がすのはやってもらったらミコノトと二人だけで湯船に浸かった。
「いい湯だわ~」
ミコノトのおっぱいに目がいくよりお湯の気持ちさに体の力が抜けてしまったわ。
「相当疲れているよね」
「望まないことばかり強要されたからね」
その分の見返りはたくさんいただいたけどね。
「帝国の様子はどうだった?」
ミコノトの能力はエクスチェンジ。触ったものなら距離を超えて物体を交換できる能力。それは自身も交換できる能力だ。
まあ、本人は言ってないし、わたしの推測でしかないけど、そう間違ってはいないと思う。まだ隠している能力もあると見ているわ。
「騒がしくなってきたわ。チェレミーの嫌がらせが効いているみたいよ」
「それはよかった。コネメノヒメの真っ赤な顔を見れないのが残念だけど」
「性格悪いわね」
「そうね。自分でも性格が悪いと思うわ」
おっぱいに向ける愛は深いと自負するけどね。
「それで、帝国での売上はどうかしら?」
わたしの秘密の資金源は帝国でのお酒と魔道具、ラーダニア様から買った医薬品の販売。それをミコノトにやらせているのだ。
「上々よ。ブレンが懇意にしている商会は優秀みたいだからね」
恩を売るべき者は権力者よね。ウハウハが止まらないわ。
「サツリエの焼酎も作るからそれもよろしくね」
「守護聖獣の魔力を使って商売とか、ほんと怖いもの知らずよね。バレたらどうするのよ?」
「コノメノウ様なら知っているはずよ。言わないでいるのはコルディーのために使っているからよ」
あの方も一筋縄ではいかない。コネメノヒメより頭脳派だわ。お酒を飲んでいるときは想像もできないけど。
「あなたもコノメノウ様に目をつけられるようなことは止めなさい。あの方はコルディーを害なす者に容赦はないからね」
ミコノトのこともよく見ているはず。わたしより容赦がないわ。
「ごめんなさいね。あなたを駒のように使って」
わたしがやっていることはコネメノヒメと同じだ。裏切られたって文句は言えないわ。
「駒ならちゃんと動かして欲しいわ。チェレミーの動かし方は自由すぎるのよ」
「いいじゃない。駒は自由に動いてくれるほうが指手として楽だわ」
わたしは自分の思う通りに動かなくてもなんら困らない。進んで動いてくれるよう人の心をつかむだけよ。
「一時帰宅が終われば温泉にいくけど、ミコノトもくる?」
わたしを癒してくれるおっぱいになってくれたら嬉しいわ。
「人の多いところは苦手だから遠慮しておくわ」
それは残念。なら、今このときを大切にしましょうか。
ミコノトの膝の上に座り、胸に頭を埋めた。グヘへ。
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