俺はお前が羨ましい!
オレハ・ショウ
第1話うそつきの友人
「ドンっ 痛ってぇな なにすんだよ!」
学校の帰り道友人がいきなりおしりを蹴ってきた
「ごめんごめんそんなに強くけるつもりはなかった でも、
と友人はにやりと笑う
「お前は俺の彼女か!」
俺は、男のくせに何言ってんだ気持ち悪りぃと内心毒づきスマホから友人に目を向ける。
「今日も1日、俺以外のやつとしゃべらなかったな いつになったら俺から巣立ってくれるのかね~」
と友人がいつもの憎まれ口をきく
この友人は、中学から一緒の高校では友達も多く、皆にやさしいくかっこいいと評判のクラスの人気者である そんな人気者の友人である俺は、休み時間本を読んでだり、うつぶせで寝たふりを決め込んでいるよくいるボッチだ
「べつに、俺は、お前がいなくても問題ないんだよ」
「へぇ~ 体育や行事でペアを組んでくれって言ってくるのは誰だ?」
うっ 何も言い返せない
「あ~あ そんなこと言うならこれからは別のやつとペア組もっかな~」
まずい、それは、友達がいない俺にとっては死活問題だ
「ごめん 俺がわるかった 頼むからそれだけはかんべんしてくれ!」
「仕方がない 友達が、俺以外居ないからな かんべんしてやろう」
くそ 俺に友達がいないからって好きに言いやがって
なんでこんな奴が友達多いんだよ やっぱり世の中理不尽だ
「お前の普段の性格知ったら学校のやつらはどう思うんだろうな」
「そりゃ 友達が増えるだけだろ」
なんでだよ でも、こいつが言いうと妙に説得力がある
「まぁ こんな遠慮しなくてすむのは、光樹だけだけどな」
だから 男の俺に向かって気持ち悪いんだよ でも、こいつが友達多いのも、モテるのもわかる気がするのが、むかつくんだよな
「あ~そういえば 光樹には言っておかなくちゃいけないことがあるんだった」
「なんだ?」
「俺、肺がんになった」
「あーはいはい そうですかー」
「光樹 お前信じてないな」
「当たり前だろ」
こいつは、時々うそをつく しかも明らかにうそだと分かる程度のレベルでだ
例えば、俺昨日宇宙人を見たとか、俺宝くじで3000万当たったとか突拍子もないこと言ってくる
ただあの時のは少し怖かったのを少し覚えてる
【3年前】
中学の時、放課後いつものくだらない話をしながら帰り道を歩いているとき突然倒れ
「おい、大丈夫か!?」
「やべぇ 死ぬーたすけてー ゴホッゴホッ 実はな 俺、重い病気なんだ」
「は?まじかどうすればいい えっと まず、救急車だよな!えっと あれ119番だっけ?110番だっけ? えっと 待ってろよ今救急車呼ぶからな」
「アハハ ゴホッゴホッ やべぇ腹痛てー」
友人はおなか当たりを抑えてピクピクと肩を震わせている
「は?なにがおかしいんだよ?」
「いやーすごい パニクってて面白いからさ」
「ばか!今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ」
「え?あー うそだぞ重い病気があるって ンフフ」
「は? お前マジでふざけんなよ」
「ごめんごめん少しふらっろ来ただけだよ」
「お前 こっちがどんだけ心配したと思ってるんだ!」
友人はゆっくり起き上がった
「ごめんって 確かに今のは冗談が過ぎたね」
「ったく ついていいうそとついちゃいけないうそがあるんだぞ!」
「ごめんなさい じゃ帰ろうぜ」
そのあと、友人のおばさんから貧血で倒れただけだから大丈夫と教えてもらい もしかしたら、また、倒れるかもしれないからあの子をお願いねと言われたのを今でも覚えている あれから時々、友人は貧血で保健室に行っているが正直サボっているんじゃないかと思っている 保健の先生は若く美人でいつもニコニコしながら戻ってくるからだ
【現在】
そんなくだらない話をしていると友人の家につき 友人とは別れ、自分の家えと道を急いだ なんたって今日は、昨日買ったばかりのゲームをやらなくては
帰り道を急ぎながら ふと思った
「あいつ 彼女とか作らないのかな?」
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