サンタクロースの星わたり

第3話 星々の賛歌

　勇気のソリは、次々と色とりどりの星々を訪れた。それぞれの星には、その星独自の色が生きており、彼の旅を歓迎していた。ある星では黄色い光が笑顔で迎えてくれ、また別の星では緑色が彼に穏やかな安心感を与えてくれた。

「ここでは、色そのものが感情を持っているんだ…」

勇気は不思議な体験を楽しみながら、星々を巡る旅を続けた。

　ある時、勇気はとても美しい金色の光が輝く星に降り立った。そこには、黄金色に輝く草原が広がっており、空には無数の星々が輝いていた。

「こんにちは、サンタクロースさん。」

金色の声が彼に話しかけてきた。

「あなたの旅はどうですか？」

「素晴らしいよ。たくさんの色たちが協力してくれて、本当に感謝している。」

「私もあなたを手助けしたいのです。私の力を使えば、あなたのソリはもっと速く、もっと遠くまで飛ぶことができるでしょう。」

　勇気はその提案に喜び、金色のエネルギーを受け取ることにした。金色の光が彼の体を包み込み、その輝きが彼の心をさらに明るくした。

「さあ、次の冒険へ！」

　勇気は新たな力を得て、再び星々の間を飛び回った。彼のソリはこれまで以上に速く、そして美しく夜空を駆け抜けた。

　この旅の終わりには、彼はたくさんの子供たちに喜びと夢を届けることができると確信していた。そして、彼の心にはこれまで以上に強い使命感が芽生えていた。