第22話 直談判でナンバー5?
四番手五番手に、甘んじたくは無いけれど
「美幸。私達も、なんてったってアイドルに登場させて貰おうよ!」
「おお、良い考えだねえ。さっそくアポイントメントを取ろう」
彩原六花と通話する、上嶋芦子。スピーカーにして聴き入る香賀美幸。
「全く問題ないわよ。登場人物名は此方側で決めていいのかしらん?」
「宜しくお願いします。明日香といっぱい絡ませて下さい」
「了解よ。寧ろ、此方からお願いに伺うべきだったわね」
「そんなそんなっ! 勿体無きお言葉ですう!」
「ふふっ、まあ、いいわ。早速、仕事しておくわね」
「次号掲載を楽しみにしてます」
「次号は気が早いわよ。掲載前にこっちから連絡するわ」
彩原六花は快諾してくれた。寧ろ、こう言う流れを待っていたような。
行動派の上嶋芦子。BUDDYの香賀美幸と漫画に掲載される。
白藤咲夜にも一報入れるべきか?
計らいでありながら、妨害でもあるような行為に二人は
「今日はやめておこう。彩原さんからも連絡はあるだろうし」
やや自重気味の芦子に
「そだね、原作と作画が連動しないと、仕事にならない」
応じる美幸。満場一致で今回は控えることに。
「でもさ、沖縄県民と広島県民が同じページ、同じコマに収まるなんて
不思議なシチュエーションだよね」
漫画を使った例え話が上手な芦子に
「今、こうして会話していることも、小さな奇跡なんだよ?」
特別な感情を上乗せする美幸。なかなかどうして、息が合う。
原作の彩原六花、作画の白藤咲夜。
ともにINTELLI ANGLE所属のアイドル。
漫画『なんてったってアイドル』に
ゲスト出演の上嶋芦子、香賀美幸。直談判で交渉成立!
主人公は、香水少女の香々美今日子がモデルだ。
情報を繰り返し伝えることで、それぞれの立ち位置が明確になる。
原作者は特別ゲストをどのように扱って行くのだろう?
上嶋芦子も香賀美幸も、巷で知られたアイドル。
四番手、五番手に位置付けられるような不遇はあるのか?
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