なんてったってアイドル

第17話 7人編成の灰かぶり姫

シンデレラのように硝子の靴を脱ぎ捨てろ!

「ねぇ芦子、私達がマッチングした日を覚えてる?」

「当然よお、でも、スコティッシュフォールドって仕込みだったの?」

「ううん、芦子に響かなかったら莉子さんに行けって指示が」

「冷たい対応にも思えるけど、それが広島の作戦だったのね」

納得の嘆息を漏らす芦子。

「でも、世界40種以上居る猫種の中で……」

「スコティッシュフォールド被りは奇跡だよね!」

「私達、本当にBUDDYの素質があるのかも?」

「目指そうよ、様々な分野でTEPPEN獲ろうよ!」

「悪くない提案ね、本当に私でいいのお?」

芦子の発言にAIR平手打ち。

「芦子とだから目指すんじゃない! 唯一無二のBUDDYよ!」


現在、PROMISE SPEEDのメンバー4人

香水少女の3人の家にホームステイ中。

芦子は美幸、莉子は美嘉、華子と夏季は今日子の実家に。

芦子と美幸はアクターズスクール広島の貸しスタジオで

EGOISTの楽曲をレコーディング中。

芦子はPLANET

美幸はGhost of a smileを選曲。

ひとしきりTakeを重ねたあとで……

「やっぱりEGOISTの楽曲はいいねえ」

「これもマッチングした趣味だったよね!」

確かに初見で、EGOISTの名前は挙がっていたような。


香々美今日子の母は、小泉今日子に憧れて

我子に今日子と言う名を刻んだ。

この名前を彼女はとても気に言っている。

先生は今日を生きる子だと言ってくれた。

先生と言うのは国語教師のことで彼女の恩師。

今回は今日子にもスポットライトを当てて行きたい。

なんてったってアイドルマスターシンデレラガールズ。

彼女達は皆、硝子の靴を城の階段に

置き忘れる準備に大忙しのご様子だ。

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