第02話 女子大生とHONDA

二足歩行のUESHIMA ASHIMO?

「……で、莉子はどう思う訳?」

「正直な所、8割方やらせだと思うよ。そんなに的中する訳無いじゃん」


「でもでも、私が話題提供して、向こうが回収してるんだよ?」

「検索めいたものを使用しても、合わせて貰ったら嬉しいって口?」


「マッチングアプリってフィーリング大事だから……」

「欲しくないよね、努力みたいな要素は」


「そうなんだけどさあ、猫はね、飼って無いと……」

「おいそれと画像や動画は送れないよね」

「スコティッシュフォールドのくだりは大きいと思わない?」

「まあ、そこはね。じゃあ、飼い猫一点買いで良くない?」


「ままま、他のマッチングもやらせと決まった訳じゃ無いから」

「偶然だから揃う場合もあると思うけど」


「莉子はやんないの? マッチングアプリ」

「ワタシは無理だよお。パパの溺愛振り、知らないの?」

「遅くに出来た子だったよね。そりゃ可愛くて当然だよお」

「ワタシね、この莉子って名前、すっごく気に入ってるんだ」


「うん、響きも字面も綺麗だと思うよ」

「ありがと。背筋がしゃんとするって言うか、誇って生きて行けると言うか」


「芦子も嫌いじゃないけど、ICHILOWくんにASHIMOって言われる」

「HONDAが発明した二足歩行ね」

「名前の響きは確かに似てるけど、真似しろは無茶振りでしょ?」

「天下のJDに何させてんだ!」

芦子と莉子はPROMISE SPEEDのメンバーで

美ら海学院大学の3年生。

メンバーは全員で4人だが、本日は不在のようだ。

【しまこ】と【こうが】は、どのように接点を見出して行くべきか?

それを成し遂げるのがマッチングアプリの持ち得る力?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る