鉛筆社会は短い方が偉い

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 鉛筆社会は、小さいほうが偉い。


 それだけ長く使われている証拠だからだ。


 もう、指でつかめないくらいの長さは、とてもすごい。


 長生きの長老って感じだ。


 反対に長くないのは偉くない。


 ぜんぜん使われてないって証拠だから。


 だから若造とか小僧って感じ。

 あっ、小娘っ感じでもあるか。


 鉛筆にも人間と同じように、性別があるからね。


 もしも君が文房具思いの優しい人ならば。


 どうか僕らを思って、使っておくれ。


 机の奥とかに放置してある鉛筆はどしどし、削ってほしい。


 僕らが偉くなるには、長さが邪魔になるからね。


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