ギャルな幼馴染に毎日していたスカートめくりを卒業してから、彼女の様子が何だかおかしい〜ねえ、今日はアレ……しないの?〜
プル・メープル
プロローグ
『スカートめくり』という言葉を聞いて、人々は何を思い浮かべるだろう。
おそらく小学生の男子児童が、ちょっと好きかもと思っている女子の注意を引くためにやる行為だという意見が多いと思われる。
もちろんこのような行為は人によっては心を傷つけることになるため、許されることでは無い。
しかし、小学生までならある程度の話し合いで解決し、その過程で彼らは優しさこそが真に女子の注意を引けるのだと気付き成長していく。
……ただ、中にはそのような学習と成長をせず、高校生になるまでスカートめくりという卑劣な行為を繰り返す男もいる。
それがこの物語の主人公、
彼には幼馴染がいるのだが、小学生の頃から彼女と顔を合わせれば毎日スカートめくりをしている。
初めの頃は女子のリーダー気取りな彼女に対する嫌がらせのつもりだったが、小学校高学年以降は挨拶代わりだったり、何気なくやることが増え、中学生になる頃にはもはや習慣と化していた。
相変わらず幼馴染は嫌がる素振りを見せるが、それを見たいわけでも気を引きたいわけでもない。
ただただ、家に帰ればただいまと口走るように、『いつも通り』を繰り返すだけ。
学校内でももはや恒例行事と化し、茶化されることはあっても、注意していた人は諦め、スルーする人が殆どになった。
そんな彼らが二年生に上がり、クラスでもスカートめくりに見慣れてきたなと思い始めた頃。
そこにあったはずの『いつも通り』が、慧斗の中で崩れ落ちる出来事が起きた。
「初めまして、
突如現れた転校生に一目惚れをしたのだ。
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