第22話 メンヘラかもね
俺はミズキにあてがわれた部屋でまたもや俺は一人で悩んでいた。
「ふむ、、今回はどうしようかな」
レベルが上がったことでスキル習得をすることができた。
レイが隣に居ればどれがいいかとか教えてくれるんだが、生憎ミズキに連れ去られていってしまった。(一緒にお風呂に入っているだけだが)
かといって待ってるのもなぁ、、今日はこのままミズキの部屋に居るだろうし、スキルは早いうちに取っておきたい。
ースキル習得ー
暗視 暗いところで目がよく見える。
罠回避 罠がどこにあるか分かる。
敵関知 敵意をぶつけている相手がどこに居るか分かる。
「この3つから1つか、、、」
とても悩む、、前回も出てきた暗視と罠回避は言わずもがな冒険者を続けるには必須級で欲しいスキルには間違いなのだが、なぜか最近トラブルに巻き込まれることが多い気がする。
そうなると自分に敵意を向けている相手が近くに居るなら分かる敵関知のスキルも欲しい。
正直ダンジョン自体は今のところ暗視も罠回避のスキルもなくて攻略出来ているし、敵関知を取るか。
ー合成できるスキルがあります。合成しますか?ー
はい いいえ
「なんだこのメッセージ。」
冒険者カードのスキル一覧の上にこんなメッセージが来ていた。
とりあえず「はい」の方を押してみた。
ースキル合成ー
炎刃・風撃を合成。
新たに炎風斬を獲得。
「おー!そんなことできるのか!」
でもほんとに合成して良かったのか?
合成する前の方が使いやすかったなんてことないよな、、別に炎の斬撃を飛ばすことはいままでも出来てたしな。
「まあいいや。今度使ってみよっと」
名前 アルヤ レベル18 クエストポイント130 ランクD
スキル 精霊属性付与
炎弾
治癒
鑑定
敵関知
炎風斬
「アルヤ~お風呂上がったからはいっていいよ~」
「おう、わかった」
風呂上がりで薄着のレイが呼びに来てくれたが、その姿を見るとお酒を飲んだ日の記憶が蘇ってくる。
「どうしたのアルヤ?」
「いや、なんでもない、、、」
血液が下の方に集まってくる感覚がしたが、それを悟られないようにそそくさと風呂に向かった。
「ふう~気持ちよかった。」
宿とは思えないくらい大きい風呂だったな。もしかしてここ結構高い宿なんじゃないか、、?
風呂を上がって自分の部屋に戻るとそこには布団に座っているミズキがいた。
「どうしたんだ?」
ミズキもさっきのレイを同じく、かなり薄着なのか健康的な太ももや下着が見え隠れしている。
「今日の御礼を伝えようと思いまして」
といってミズキはありがとうございましたと深々と頭を下げる。
「御礼?わざわざいいよ。普通のことだし」
正直、ほんとに助けたかったから助けただけだし特別なことは何もしていない。
「そういえばレイは?」
「レイちゃんなら私の部屋で寝ています。」
そうなのか、、あいつ結構いつも遅くまで起きてるのにな。
今日は久しぶりに戦って疲れたんだろうか。
「まあ、私がレイちゃんの夕飯に睡眠薬仕込んだんですけど、、」
「なにかいったか?」
「いえ、別に!」
急にミズキがぼそぼそと独り言を話すから驚いてしまった。
「あの、アルヤさん、、」
ミズキはアルヤに近づいてくる。
「なに、、?」
俺はミズキに脅威を感じ少しずつ後ずさるが壁際まで追い込まれてしまった。
「私とこれからも一緒に居てくれませんか、、?」
「え、、いや俺はまだいろんなところでやることがあるし、、一緒にはいられない。」
「ならアルヤさんの旅について行ってもいいですか」
「それは、、、」
どうだろうか。一緒に旅をすることになればレイが精霊であることもいずればれてしまうだろう。
だけど、戦力になるのは今日のダンジョンでも分かっている。
「私、いいって言うまでアルヤさんを離しません。」
俺に抱きつきながらそのままキスをした。
ミズキの目からは光が失われ妖しい雰囲気が醸し出されていた。
もしかして、これがいわゆるメンヘラというやつなのではなかろうか。
そしてこの後何があったかは、俺の口からは言えない。
次の日、俺とミズキが二人であられのない姿でレイに見つかったときにレイが発狂したのは言うまでもない。
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