第4話 冒険者資格試験2
「あとは回復草とスライムの体液だな。」
泣石をリュックに入れて、そのまま洞窟を進んで行く。
「お、、これは、、、」
回復草の群生地だ!
「こんな所にあるのか、、」
植物は明るいところにありそうなもんなんだけどな
「これで回復草もクリアだな」
洞窟も大分奥まで進んできたな
「受付のお姉さんがダンジョンの地図も渡してくれたから助かったな。これがないと迷いそうだったし。」
すでに何度も攻略されているからだろう。どこに何があるか。どんなモンスターが出てくるかが細かく書かれていた。
「この辺にスライムが居るはずなんだけど。」
地図にスライムが出てくるというところにやってきた。
だけどいない、、
「たまたまか、、?」
いやそれにしては、、
俺はその場に落ちていたドロップ品を拾い上げる。
「スライムの体液だな」
何かが争ったあとがあり、この辺は凄く荒れている。
なんにせよ、これで条件はすべて達成することができた。
「まあいいか。一旦ギルドに戻ろう。」
ん?そう踵を返して入り口に向かって歩こうとすると、
「ん、、、?なんだ、、、?」
岩陰の裏になにかが落ちている。
向かってみると、
「猫!?なんでこんな所に、、、」
この世界には動物は確かに居るがダンジョンにいるなんて聞いたことがない。
今は人が管理しているところに動物以外はすべて絶滅したと教えられていた。
「しかも怪我しているのか、、、」
自分のために凄く準備してきた包帯などの救急道具を猫に使うことになるとは思わなかった。
「とにかく助けてあげよう!」
村で動物たちと過ごす事が多かったアルヤには治療しないという選択はなかった。
そのまま治療して抱きかかえながら街に戻った。
「おめでとうございます!これで晴れて冒険者ですね!」
ギルドの試験で出されたものを受付のお姉さんに持っていった。
「これが冒険者カードです。これがあればいろんな街で特典が受けられる便利なものなのでなくさないでくださいね!ただ最近はそれ目当てに冒険者になる人が多くて少し困りものですが。」
冒険者カードを受け取って、お姉さんに御礼を言ってギルドから宿に帰ってきた。
昨日拾った猫は、今は宿のベットで寝ている。
「綺麗な毛並みしてるなぁ。」
猫をなでながら、シルバーの毛並みに見とれていた。
「でもこれから冒険するとなると、ずっと猫を連れて歩くわけにもいかないしなぁ」
村に帰って両親に猫の世話をお願いするか。動物好きだし快くOKしてくれるだろう。
村の近くの洞窟にも用があるしな。
「よし、そうと決まればさっそく村に向かって出発するか!」
こうして俺は宿を後にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます