用語
超常現象対策機関DSR/Division of Supernatural Reception
Division of Supernatural Reception、通称『DSR』は、世界各地に起き得る超常現象への対処及び「超自然的存在」あるいは「超自然的能力を有した存在」による活動を管理する超常現象対策機関である。主人公である桜井結都が所属する本部はラストリゾートのW2セクターに設置、支部は世界各地に点在する。主に、魔力を原因とする不可思議な事象を対応するほか、魔胞侵食に対する滅菌対応、魔法を利用したテロリストの追跡捜査などを行う。
内部組織として四つの部門に大別され、それぞれ運営を担う架空部門、任務遂行を担う調査部門、研究開発を担う技術部門、内務及び監査を担う監察部門がある。
本部内には中央司令室を始め検査室、量子通信室、サロンやテラスが存在。職員が利用できるサービスとしてシャワー室、飲料自動販売機、菓子自動販売機などが存在する。及び、マルチスペース構造の採用によって一部の部屋は亜空間上に独立して存在。その内のひとつであるリジェクトセクターは、ハイエンドクラスのエージェントでさえ許可がなければ立ち入ることもできない。リジェクトセクターは対処不能な超常現象、超自然的存在を空間ごと収容しておくための空間である。
所属するエージェント達には名刺兼用のIDカードを携帯することが義務付けられており、多くはネックストラップを用いている。及び、標準装備としてスタンダードイシュー・ユレニアス(ハンドガン)、スタンダードイシュー・ブレイズ/ブリザード/ライトニング/トルネード(炎、氷、雷、風の魔法剣)が申請によって支給される。銃についてはバッテリー式で弾数は理論上は無尽蔵、時間でチャージされる(支援を受けられない状況下でも持続的に生存能力をあげるために採用されたが、外付けマガジンにも対応している。尤も現代の戦闘では専ら剣を使うため弾切れに陥るケースは少ない)。また、既定のスーツが支給されるがそちらの着用は任意となっており、服装は自由。
エージェントには四段階の階級が存在し、高い権限順からシークレット、ハイエンド、スタンダード、エントリーと呼ばれる。シークレットクラスは最高権限を持ち、DSR本部の全ての空間・資料にアクセスできる。ハイエンドクラスは高い権限を持つエリートであり、ラストリゾート外部での任務を遂行可能な実力が認められている。スタンダードクラスは標準的な職員が該当し、ラストリゾート内部での任務を遂行可能な実力が認められている。エントリークラスは研修期間の職員が該当し、現場に出るには必ず同伴者が必要となる。特定の部隊は存在せず、監察部門及び調査部門の判断によってチームが適宜編成される(大抵の場合は同一の面々になる)。所属する人間の年齢層は広く、最年少は10歳。特に未成年者の制限はないが、採用基準は不明。
ラストリゾート市警とは表裏一体のようで公的・民事的な事柄に関しては警察、暗黒街や超常現象に関してはDSRといったふうに区別される。世間からは秘密組織として認知されており、都市伝説の語り草にされることが非常に多い。
ラヴオール・ラテランジェロが超常現象対策機関として創設した後、世界各地の事件に介入。勢力を拡大していくに連れて楽園政府ネクサスの目に留まるようになり、傘下に吸収され事実上の活動制限を受けるようになった。監督官は楽園政府ネクサス長官でもあるウィリアム・シェン。
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