14話 ヒューミリエ視点
空き家の屋上
「ひっひひふうううう…ふひ」
ヒューミリエは興奮していた。
今回の件ではマガツちゃんといっぱい楽しくお話できて嬉しかったからだ。
更にルーティちゃんが数日とはいえ事務所で暮らして色々と動画を撮れたし、相談所を出ていく時に提供してあげた生活物品の回収をするつもりだから明るい未来に心躍る。
(マガツちゃんにも少し分けてあげよう。きっと喜ぶだろうなあ。マガツちゃんは私に惚れてるみたいだし私の使用済みもつけてあげようかな、ふへ)
つい嬉しくなり頬が緩んでしまう。(私は美人なのでこの笑顔を男性が見たら誰しも虜になってしまうだろう)
「ヒューミリエっ!!マガツが動く!!」
スンスンの合図に従い、既に狙いを定めていた構成員の頭を撃ち抜く。
血が飛び散る様は花のようでキレイだ。
「ひひひっ」
「………………」
スンスンは私の絶技に畏敬の念を感じたのか少し後ずさってじっと見てくる。
マガツもスケベでよく私のことをいやらしい目つきで見つめてくる。私も満更ではなくその度にムズムズして身をよじってしまう。
趣味もあうのでよく見識を深めるために2人で夜遅くまで語り合ったこともあるのだ。
実際、今回もマガツなら一人で簡単にクリアできるのに私に声をかけたということは少しでも私と一緒に過ごす口実が欲しかったに違いない。
(まあそういう所も可愛いよね)
スコープを覗き、マガツを確認する。
遠視の能力があるためスコープで見る必要はないのだがスコープで覗いた方が盗み見感があって趣味で覗いてしまう。
(あっマガツちゃん達の先に敵が歩いてきてる)
マガツ達が進んで先の曲がり角を2人組が歩いてきていた。このまま進めば鉢合わせとなる。
「スンスン、っまマガツちゃん達にっこの先まっ曲がり角から敵があっ歩いてきてるって伝えて」
「わかった!!」
元気よく返事をしてスンスンのテレパシー能力で私から聞いた情報をマガツちゃんに伝えてくれた。
マガツちゃんはどうやらルーティを建物の陰に隠れさせたみたいだ。
ルーティと一緒に行動はしているが、不測の事態に備えるという名目で安全な位置に待機させている。(まあ彼女は隠密行動に向いてないってのもあると思うけど)
マガツは優しいのだ。
本音では私と同じくルーティが敵に捕まった場合の妄想で頭がいっぱいのはずなのに。
「ヒューミリエ!マガツが見回り組に接触するよ!」
私のサポートとしてテレパシーでマガツとやり取りをしていたスンスンが伝えてくる。
「わわっかたわ!まっ任せて」
敵に集中。
頭の悪そうなやつが何やら怒って頭を動かしているが問題ない、このまま仕留める。
引き金を引く。
パスッ
(YEーS!ヒット!NOデス9キル目!ヒューミリエ選手さすがの貫禄を見せつけました!雑魚男は美少女ヒューミリエちゃん愛の一撃により、昇天!ノックダーーウン!誰もヒューミリエを止められないのか!)
この瞬間はいつもテンションがあがる。
「やったねヒュー!」
「うへへへ…まあね」
喜びをスンスンと分かち合う。
マスコットも妖精も隣にいるし、来期の女児向けアニメの主人公は私だったりしてね(笑)
「ひひいいひ」
「…………………ヒューミリエ、これで見回っている連中は全て片付いたかな?」
「ひっひっひひひうぇっへ、おえっ」
笑いすぎて咽てしまった。
「ヒューミリエ!!帰って来て!!!」
「げほっ!おえ!がふっ、うっうんうんもう皆片付いたよ」
「OK!じゃあ伝えるね」
マガツと連絡を取る。
「マガツ達は工場へ乗り込むみたいだよ」
スンスンが伝えてきた。
工場内に入ると遠視はできるが狙撃はできなくなる。奥の方は何かの能力?妨害されているためか、事前に見ることもできなかった。
(私も一緒に乗り込みたいけど…もしものためのバックアップが必要だもんね)
心配だが、マガツなら大丈夫だろう。
私の男は強いのだ。……弱い部分もそれはそれで愛おしい。
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