強くてニューゲーム能力者のオレは、今日もダンジョンに潜り続ける

syo

序章

プロローグ


 思考が、停止していた。


 糸がプツンと切れたかのように。


 真っ白だった。


 そこから少しずつ、色を取り戻していく。


 自分の部屋。


 立っている。


 朝。


 日差し。


 雀の鳴き声。


 ――どういう事だ。


 思考による疑問、というよりは感情に近い。


 ――なぜ。



 感情が、疑問する。



 夢?


 いや、ありえない。



 ――思考が、動き出す。



 終わったと思った。


 いや、終わったんだ。


 なのに何故。



 何故――生きているんだ?

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