絵本作家への道は遠きことこの上なし

 紫陽、調子に乗るの巻。エセ古文で書く。

 予(紫陽)を知る読者は、先日こんな作品をご覧じたやもしれぬ。


【戯曲】ウェルカム・ザ・ワールド!

https://kakuyomu.jp/works/16817330651947880823


 これは「戯曲」を募集せし自主企画に寄せた作品であるが、実は内容の通りのこと起こりて候。

 妹、第一子出産す。我、正真正銘に叔母なり。

 「やったー!」のついでに、妹にこれを見せて尋ねたり。

ワイ「これ、子供向け絵本にしたら欲しいか?」

ママ「はい!」


 これより紫陽凛、絵本作りへの道が始まりて候。

 我を知らぬ人多けれど、我はもとより同人戦士なり。同人本3冊を刷り、同人誌即売会にて捌くことありけり。同人本のこと、何も知らぬわけではなし。本を作るには、金がかかりけり。まずは出版社を探すで候。

 1部から作ってくれる印刷所さんはあるかしらん……絵本、印刷所、1冊から、で検索す。

 「小ロット100部」とはこれいかに!?要相談とあったのでとりあえず問い合わせす。ページ数とサイズと部数を指定し、待つこと1日。「1部あたり13000円になります。ご利用お待ちしております」


 こはいかに!?


 高額なり。手作り絵本、まこと高額なり。この印刷所はいと高かりければ、別を探すことにす。

 ところで我には絵描きの夫ありしに、これに頼みて絵を描かせる。初稿では62ページありしが、夫の「いや、絶対長いわ」の一言にて三分の二に削りき。このとき本文は42ページ也。

 第二稿、選びし印刷所の指定にて「32ページ」まで削る。いとワロた。我必死なりけれど、夫平然としていたり。いとわろし。

 第三稿、夫、「実際市場にある本が欲しい。また原稿は絵コンテのようにしてほしい」とのこと。細かい男なり。しかしみずから頼みし絵師であるので、致し方なく、似た姿形の絵本を2冊買う。2000円支払う。

 絵本をたのみに絵コンテに取り掛かるが、我絵心なし。絵にて物語を綴る才なし。素人なり。無念。

 絵コンテ、一枚も書けぬ。我困り果て、コーヒーを啜る。そしてこれを書くなり。


 予算はあらかじめ決め、装丁も丈夫なものに凝り、絵師の了解も得、「よかばい」とのこと。あとは内容を作るのみとなりき。


 絵コンテ、書けぬ。(´;ω;`)


(エセ古文でお送りしました。絵コンテ描けません)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る