まぁたそんなもの買ったのか紫陽!
紫陽_凛
吾輩は(たぶん)浪費家である
衝動買いのしすぎで夫によく怒られる。
「おまえはものが欲しいんじゃなくて金を使いたいだけなんだ」
耳が痛い。耳を通り越して頭まで痛くなってくる、確かにワタクシ、どう考えてもストレス発散のために「散財」を使うことが多くなってきた。財布のなかみなんかたかが知れてるのに、どうしてか財布の紐がゆるゆるなのだ。ゆるっゆるだ。
ウインドウショッピングでも、と入った本屋、出てくる時には3冊も戦利品を抱えていたのには自分でも呆れた。でも、そんな自分を責めたところで、本は面白かったし、結果的に自分の血肉となったと……思えば……。
いや、やっぱ浪費は浪費だし散財は散財だ。節制せねばならぬ。
何せ金がないのである。世の中は不景気だし吾輩は貧乏だ。そして。名前はまだない。
このエッセイは、そんな財布の紐ゆるゆるアマチュア貧乏作家もどき「紫陽凛」の無駄遣い反省記録も兼ねている。
いつかこれも無駄じゃなかった!と言える日がくると……いいね!
〜〜〜〜〜
さて自己紹介代わりの本日の散財はこちら。
ゲームアプリ「アイドルマスターシャイニーカラーズ」への課金。3400円也。
──おいおいソシャカスかよ!ガシャかよ!
はいそうです、ソシャカスです……
こちらのゲームは「アイドルマスター」シリーズの最新作。今は4.5周年企画の真っ最中でして、その記念のガシャを回したかったのです。10連1回分。たっか。不確定要素に金を突っ込むのはギャンブルと同じだよな。夫にバレたら本当に怒られそうだ。
でもあたり(SSR)がでたのでオッケーです(拾い画)
シャニマス(と以後表記する)は、とっても文学だなぁと勝手に思っている。美少女育成ゲームと括ってしまえばおしまいだけども。キャラクター──彼女たち一人一人に綿密なドラマが用意されていて、理由があって、目標がある。そう、「トップアイドルを目指したい!」という、純粋できらきらした目標が。
そして我々プロデューサー(P)は、彼女たちに寄り添い見守るマネージャーの役割も果たす。(舞台となる283プロダクションは、出来立ての小さな小さな芸能事務所なので、人員不足のためPがこき使われているのだ!)
だから、プロデューサーとアイドルの関係はかなり密に描かれていると言っていい。本来プロデューサーと所属タレントの距離はこんなものじゃないはずだから。しかしそれが「アイドルマスター」シリーズの特色である。
さて、初めましてでない方はご存知のことと思うが、拙作に「虚構を泳ぐ舟」というアイドルを題材にした物語がある。
紫陽凛「虚構を泳ぐ舟」
https://kakuyomu.jp/works/16817330648140075305
これはシャニマス無しには発想しえなかった。この小説にはもう一つのアプリゲーム(またゲームか!)の感想?返歌?のようなものも含まれているのだが、それにしたって、シャニマスの存在無しに海野マヲリは生まれ得なかったなぁと、思う。
シャニマスの眩しさを、アイドルの楽しさを摂取しながら思ったさまざまなイフ。
たとえば、ここで彼女と私(P)が恋に落ちたらどうなってしまうのかなぁ、とか。
たとえば、彼女がユニットメンバーを裏切ってしまったら(それが億が一にも無いとしても!!!)どうなってしまうのかなぁ、とか。
そうした「もしも」から、マヲリは生まれてきた。
シャニマスはアイドル稼業の光も影も見せてくれる素晴らしいコンテンツではあるけれど、おそらく「アイドルの凋落」は見せられないだろう。「アイドルマスター」はこれから何十年だって続いていくはずだから……。
というところから、海野マヲリは崩壊する足場の上に立たされることになった。どこかでも書いたけれど、「医療用メスの切っ先に立たされる危うい女」として描かれることになったのだ。シャニマスにはいない、シャニマスには登場し得ないアイドルとして。
凋落するアイドル、海野マヲリ。
しかし、「虚構を泳ぐ舟」の中でマヲリは真実には触れない。そして私も、この場でマヲリの真実に触れようとは思わない。
マヲリがPと恋愛関係にあったかどうか、オーディション番組の、視聴者票の票数の操作があったかどうか。
それを明らかにするつもりは毛頭ない。おそらくそれを語ることは「虚構を泳ぐ舟」を損なうだろうから。
全ては物語の中に置いてきた。そこから各々の答えを出して欲しいな、などと偉ぶった事を書いてみる。
さて。
こんな事を書いたところで、10連3400円、高いな〜〜!!って事実は全く変わらないので、私はもう少し、無課金を心がけながらアイドルマスターシャイニーカラーズを味わい尽くすべきだ。
いいゲームなので抵抗がなければやってみてほしい。
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