めんこい散歩道

第1話

毎日が、ただただ夥しく過ぎていく。

気がつけば夜に、なっていてほしい。

ココロの奥のトゲトゲが、

スーッと刺さって、通り抜ければ、

どんなに気持ちがいいことだろうか。

途中で、止まって、詰まってしまえば、

なかなか朝もやってこない。

停まりながら、つまずきながら、

それでも、前を向いて、上を向いて、

ソラはそのためにあったのか。

気がつけば、ウミが見えた。

そんなところまで辿り着いていた。

悪いことばかりじゃない。と

どこかで、誰かが、言っている。

聞こえたような気がしていた。

そうやって今日もまた、

生きるって、めんこいことだねぇ。