承認欲求〜肩書きのためのインクは予想以上に重かった〜

愛されたい。

満たされたい。

何かが足りない。

こんなこと思ってるの自分だけだよね。

あーあ。


なんて暗く考えることありませんか?

私はしょっちゅう。なんて言ったら、

ネガティブ発言なので、真実は内緒♡

ということで…。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ある学校で、生徒会副会長を務める。

いや務めていた女の子がいました。

今回はその子の『頭の中』

を覗いて見ましょう。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

先生にやらないかと言われ、立候補した

『生徒会副会長』

対立がいなかったので、新任として、

務めることになった

『生徒会副会長』

司会を主な仕事として頑張った結果、

先生にも友達にも信頼されるようになった私

『生徒会副会長』

最後の大きな行事である文化祭を、

最後までやり遂げた

『生徒会副会長』


そんな肩書きが今日で終了となった。

多忙な時期は、立候補したことに少し

後悔した事もあった。

でも仕事をすることが好きな私にとっては

学校の中で天職だった。

それにみんなよりも上の立場にいるって、

確信できるから、安心できた。

その安心できたことが、嬉しかった。

でもこれからは違う。


肩書きが無くても『いい』子はいる。

いいな、『いい』子になりたい。


今まで、何回も周りの友達の影みたいな、

あー、そうだな。クラスメイトの男子が

こんな事言ってたな。

『お前、あいつの家来かよ。』

私は、周りからあの子の親友でも、

友達でもなくて。

家来なんて思われていたのか。

笑えてくるな…。

世界が止まって、視点が180°回転した。

それぐらい、私にとって衝撃的な言葉だった

そこからかもしれない。

どんなにその友達が好きでも、

自分がその子より周りから求められてない、

好かれてないって自分で思い始めちゃうと、

その子のこと、避けるようになっちゃう。

嫌いになっちゃう。

心が砕けて、ドロドロになっちゃう。


私の世界が反転した日から、6年。

今回も私の心は砕けた。溶けた。

2年生の頃、初めて同じクラスになった、

元々違う小学校のある女の子。

喋ってて面白いし、

お互い勉強教え合いっこして。

楽しく過ごしてた。

でもある時気づいた。


ピアノができるんだって。

苦手っていって、英語得意教科じゃん。

え、○○くんといい雰囲気じゃんか〜。コノコノー


私だって、

ピアノ5歳からやってるよ?

うちの方がテストで点数とれてたのに。

なんで?うちが○○のこと好きなの、

知ってるよね?

…ねぇ、ねぇ?!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る