とあるVtuberのお話
アマノこう
第1章
第1話 デビューです!
「Hello、みんな。今日からVtuberになった、ルートです!これからよろしくね」
視聴者が2人のなか、僕は配信していた。まあ、今日が初めてだから仕方がないと思う。
「僕の名前は、ルート。ゲームが好きな学生です!好きなものは、チョコレートとか甘いものです」
:こんばんは
:顔かっこいい
「あ。こんばんはー。褒めてくれて、ありがとう!僕もこの格好が好んでいるよ。なんと言っても、この√マークの髪飾りがいいだよー」
:よく似合ってる
:ママは誰?
「ママはね、しゅうまいさんだよー。概要欄にURLあるからよかったらどうぞ〜」
しゅうまい:デビューおめでとう!!
:本人?
「しゅうまいママ、来てくれてありがとう!」
しゅうまい:これから頑張って!
「はい、頑張ります!さて、なにしようかな。話すことなくなったし、ゲームでもしようかなー」
:なんのゲーム?
:なんでもええよー
「Valだよ。最近よくやっているし一番得意」
:最近盛り上がっているね
:僕も始めた
Valは5対5のFPSゲーム。攻撃側と防衛側を交互にしながら、制限時間に爆弾を爆発させたり防いだりする系のeスポーツだ。確か、タクティカルシュターというジャンルだった気がする。競技性が高いことから、最近少しずつ人気になってきているゲームだ。
「盛り上がっているねー。僕もこのゲーム難しいけど好きだな」
:何が得意?
「うーん、役職なら索敵かな。好きな武器はスナイパーだね」
:索敵か意外
:索敵スナイパーw
:こんばんはー
「確かにミスマッチだから、試合中はあんまスナイパーできない。あ、こんばんはー。ゆっくり見ていってね!よし、とりあえず、エイム調整しながらで」
:Valやるってことは他のゲームもする?
:ランクいくつ?
「ランクはなんだけシルバーだった気がする。Val以外はねーちょっとうちの低スペパソコンが耐えられるかわかんないな。いろんなゲームしたいけど。あと単純にやりたいゲームが特にないかな」
:おー同じ
:把握
:キャラコンもっと使ったらエイム上手くなるよ
「シルバーでも難しいよね……。えっと、キャラコンってキャラクターコントロールだっけ?あれよくわかってないのだよね」
:Valは基本的に止まって打つから、すぐに止まれるようにした方がいい。止まるときは進行方向の逆のキーを一瞬に触れるといいかも
:へー
:有識者助かる
「へー。逆のキーか。こんな感じ?」
:もうちょっと早く
「うーんっと、こう?」
:そう
:おー、参考になる
「あー確かに最初の弾があたりやすくなった。教えてくれてありがとう!」
:どういたしまして
:当たり出したね
:とゆうかリコイルうまいね
「リコイルは、なんだけ?えーっと……」
:撃っているとき敵にエイムを合わせることですね
:めっちゃ当たるやん
:Valはリコイル難しいはずでは
「なるほどー。何時間もこもって練習したことがあるからね。このぐらいにして、次はスナイパーでもやろうー。うし、やっぱ気持ちー!」
:スナイパーうま
:すご
:ちゃんとヘッドだ
:本当にシルバー?w
「ほら、見てみてシルバーでしょ!スナイパーだけ自信がありますからー。さてそろそろ何試合かやるか!」
__________
一試合目は、カジュアルで行った。結果は13-12と接戦でなんとか勝つことができた。視聴者に教えてもらったキャラコンもうまくなりキルを多く取れ、上出来だと思う。
二試合目は、ランクで行った。ランクはカジュアルとは違い同じレベルの人と戦う。そのため、カジュアルより緊張感が高まり、難しくなる。
だが、
「おー勝てたー!」
:gg
:GG
:GG
「ありがとー。お、MVPだ。初めて取れた。」
:すごい
:キル取れるようになったから
:これもっと上にいけます
「有識者さん、本当にありがとう!いやー、久しぶりに勝った。みてよこの真っ赤なキャリアを。」
:ww
:一面真っ赤w
:これからよ
「これからだよね。よし、もっと上手くできるように頑張るよー」
:そのいき
:コーチングしてもらえば化けそう
:確かに
「コーチングは、うまい人に教えてもらうやつか。確かにやってみたいけど、えー本日デビューしたので人脈が……。僕はぼっちです」
:;;
:大丈夫、俺たちがいるよw
しゅうまい:あんた、もっと友達作りにいきなさい!
「おかん!ぼっちの僕には難しいよ〜」
:おかんw
:ママw
「まあ、マイペースで頑張っていきますー。それじゃあ、そろそろ終わりますか。それじゃあ、また明日―」
:おつ
:お疲れ様
:おつー!
__________
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