夏の日

陽炎ゆらゆら

影踏んで


鳥居を潜って

世界の向こう側


蜻蛉と蝉の舞が消え

見知らぬ誰かの手招きを見る


着物の裾ひらり

黒い髪ふわり

赤い下駄カトリ

狐の尻尾


ギラギラ太陽の痛み

いなくなった幼馴染


影、踏んだ

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