どこか違う

花宮零

プロローグ

「……ごめん、その気持ちには応えられない」


「待って!そういうつもりで言った訳じゃないの。だから、 友達で居て欲しいの」


「……正直、気持ち悪いよ」



ああ、またこの夢か。何度目だろう。このシーンばかり繰り返され、その度に嫌な汗が背中を這う。私はため息をつきながらベッドから起き上がる。 気持ち悪い。そんなの、 私が一番分かっている



私は、どこか違うみたいだ。

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