扉―疑心暗鬼か、信頼か―

三点提督

プロローグ

「私がいなくなっても、きっと生き延びてね?」

 彼女からの最期の言葉が、ぼくの胸に突き刺さった。

 1枚の扉、それは必ず1人以上の犠牲を出さなければ通ることが出来ず、そのうえその人物はその場で死を宣告される為、脱出は、すなわち仲間達とのある種の絆が問われるものだった。

 そして、何故そのような事になってしまったのか、順を追って説明すると長くなるが、ひと言で言うのであれば、

 ――最悪のゲームに巻き込まれてしまった。

 である。

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