Ⅴ
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俺はあいつのマシンガントークで、俺はノックアウトした。『生きてるだけで、世の中の無駄よ』は無いだろう。あれも一つの苛めだよな。俺は益々何もやる気がなくなった。そして次の日から俺は不登校となり、学校に行かなくなって、もう十二年経った。俺ももう二十七歳だ。パラサイト生活ももう厭きたな、部屋でベッドに寝転がり、たばこを吸いながらテレビを何となく見てると、ニュースで高齢者が病院に入院しているビデオが流された。口に酸素マスクをつけられて、植物人間状態だ。口の中が乾ききっていて、口の中の舌がカラカラになって、舌が十字に割けて、花のように開いていた。あんな状態では、本人ももう死にたいと、思ってるんじゃなかろうか。等と考えた。家族の負担も大変なことだろう。そうだ、俺は別途から起き上がると、ある決心をした。
――そうだ! 自分探しの旅に出よう――
そう考えた俺は居間に行くと、親父とお袋に宣言した。
「俺は、これから自分探しの旅に出るからこの家を出ていく。お袋。毎月郵便局の俺の口座に金を振り込んでくれ」都合のいい言葉であったが、仕方ない。旅に出るのだから。と、言って俺は家を出ていった。
――アバヨ! 親父、お袋――
心で別れを告げた。
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