ダーク・ゾーン❗
淡雪 隆
第1話 浮世の孤島❗ Ⅰ
淡雪 健
第一章
Ⅰ
夏から秋に変わるころ、もう十月というのに、まだ暑い。此処は東大阪の中小企業や、個人商店等が立ち並ぶ下町の一角、貧乏人の集まりだ。そんな町の片隅に生きてきた、俺は『
「勇二! お前学校に行かないのならお前の食事も無しだ❗」と怒鳴られたので、俺は二人とも頭以外、ところ構わず袋だたきにしてやった。やり過ぎて、激しく暴れたので、近所にまで音と声が聞こえたのだろう、警察に連絡を入れられて、パトカーが飛んできた。
「家族間の諍いですから」
と親父が説明していたが、警察官から、
「あんまり隣近所に迷惑をかけないように!」
と、警官に注意を受けて、危うく警察に引っ張られるところだった。両親は傷だらけになり、仕方なく食事だけは俺の部屋の前まで持ってくるようになった。結局二人とも小心者なのだ。当然俺もな。一体何時からこんな男になったのだろう?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます