蘇る王妃

第1話

ここは遺されし超古代文明。そこにはクレオパトラ風の女性の遺体が安置されている。その遺体は腐敗しておらずまるで眠っているかのように綺麗な遺体であった。クレオパトラ風の女性の名はガーネット王妃。男は手術着に着替えてガーネット王妃の身体に手術布を被せて、メスと開胸器という手術器具を使って胸を開けた。男は驚いた。ガーネット王妃の心臓はまるで朱色の如くサーモンピンクのように光り輝いていた。


男『信じられん…とても綺麗な心臓だ。まるで宝石のように美しい心臓を持つ女性がこれほどまでにいただろうか』


そう言って男はガーネット王妃の心臓を掴み出し蘇生させるかのように揉み始めた。すると不思議なことにガーネット王妃の心臓は鼓動を始めたのだ。


ドクンドクン……ドクン……ドクン……


男『おお!動いたぞ!!生きているのか?しかしこれは奇跡だ!!』


そしてガーネット王妃の心臓を再び体内へと戻した。

男は感動して涙していた。


男『美しい……なんて美しいんだろう……私はこの世で最も美しく神秘的な光景を見た。もう死んでもいい……いや、ダメだ!私には使命がある!』


そう言って男は気を取り直しガーネット王妃の胸を閉じた。そして手術台にあるガーネット王妃の身体を手術台の上から退かした。


男『よし、これでいいだろう』


それから男は部屋を出た後、ガーネット王妃の遺体が入った棺桶を持って何処かに消え去ったのである。

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