第9話-A 何気ない日常! by真城
私は
あ、柚来さんっていうのはクラスの陽キャ女子、
そんな私達だけど、なんやかんやで魔法少女になりました。
今日は魔法少女たちの日常をお送りしたいと思います。
「起きろー清華!朝だぞー!」
「……ん」
「起きないと遅刻するぞー!」
「……ぁかったぁー」
私の一日はだいたいお母さんに起こされてから始まります。たまに自分でも起きますが……ホントにたまにです。
起きたあとは顔を洗ってお母さんが作った美味しいご飯を食べて着替えて、そして学校へ行きます。
私の家は中学校からは近い方で、私のような小さい女の子でも徒歩7分ぐらいです。めちゃくちゃ近いというわけでもないので放課後に近所がうるさくなる心配もしなくていいのが素敵です。
話がそれましたね。えっと、登校時は一人です。柚来さんの家の場所は知りませんが、これまで出会ってないはずなので方向は反対なのだと思います。
(そういや小学校でも見たことなかったし……向こうの小学校だったのかな)
私が住んでいる街には鬼塚小学校と鬼塚南小学校の2つの小学校がある。私は南小出身。その南小では見かけた覚えがないので、多分鬼小出身なんだと思います。
お、考えているうちに着きましたね。
ちなみに私は捻くれた陰キャで、うるさいのが苦手なので毎朝校門が開く時間帯に登校します。別に優等生だとかそういうわけではないです。むしろ成績は……こ、この話はなかったことしましょう!ええ!
「……」
もちろん教室には一番乗りです。学校の一番乗りについてはたまーに別学年の人に負けたりしてます。負けて悔しい気持ちはありますがそれだけのために早起きというのもできかねますので、私は自分のペースで登校してます。
とと、話がそれましたね。えっと、そうです。最初にラジオ体操をして、その後はホームルームが始まるまでボーッと待ちます。
ボーッとしてる時間を別の何かに回せばいいんでしょうが……。正直朝から読書や勉強はしたくないですし、クラスメイトに運動している場所が見られたりしたら奇行種の陰キャと噂されちゃいますので。
もちろん、ただボーッとするのではなく、瞑想的なそういう感じのボーッです。
「おはよー」「おっはー!」「ういーす」「ぐっもーにーん!」
時間が経てば経つほど人が増えます。正直うるさいのは嫌ですが、私のほうが先についたと心のなかでマウントを取ることによりなんとか自我を保っています。うーん人を傷つけない私、賢い!
さてさて。気付いたらホームルームも終わり、授業が始まりまる時間です。
……え?あぁ、今日も柚来さんに挨拶されました。最近はなんかいつもよりも楽しそうな感じで挨拶してきます。もしかしてこれまでは憐れみで挨拶を……!?ゆ、許せませんね!ひどいです!
あ、授業が始まる時間です。数学は苦手なので根性で理解しようと思います。頑張れ私、私は天才!
どうやら数学では日本語が使われていないようです。多分スワヒリ語とかそこらへんです。全くもって何言ってるかわからないんですから、外国語じゃなきゃおかしいです。
「次は古文か……」
古文め実質外国語みたいなものなので理解できませんでした。
「えっと……歴史」
気がつけばザビエルの顔が大変なことになってました。誰だ犯人。
「……英語」
母国語しかワカリマセーン。
「給食」
美味しかったです。お母さんの料理の次に。
「せ、生物……」
先生と私は違う生き物だということがわかりました。
「た、た、体育!!!」
体育は得意です!こう見えて得意なんです!
……あっ、いやここはカット無し!カット無しで!私の活躍見せたいんで!!
ということで着替え終わったので体育の授業の始まりです。着替えシーン?そりゃあカットですよそこは。
『ラジオ体操第一!』
まずは音楽にノッて体操をします。身体をほぐさなければ危険なので、これも真面目に取り組みます。
「それじゃあ前も言った通り今日はサッカーのパスの練習!ちょうど偶数だから二人一組作ってー!」
はい終わり。はーカットカット。二人一組とかいう風習無くせとは言わんけど前後ペアとかにしろよ。自由に組ませたら普段三人組の人とか余るししかもその人と私が組むことになるんだよ?互いにマイナスじゃん。
「真城さーん!私と組もー!」
ほらこうやって仲の良い人達は組みたい人の名前を呼んでからさっさと組み始め……。
「……え?わ、私!?」
こ、これは……モテ期到来!?
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次回へ続く
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