第7話 電化製品

この春から就職した私は、職場近くのアパートを借りた。


当然電化製品等は何もなかったが、親からいくつかの電化製品をもらっていた。


1ヶ月後――


私は給料を片手に、某電化製品店へと足を運んでいた。


「私」「流石にテレビは欲しいよ~」


家にテレビがなかった私は、早速あるテレビを購入した。


中古で安く済み、結構快適に見れたので良い買い物をしたなと思った。


そんなある日――


ビリ…


テレビのノイズ。


パンッ…パンッ…


部屋に響き渡るラップ音。


ゥゥゥゥ…


何らかの声?…音?…等。


いろいろと起こるようになり、怖くなった私は、霊感のある友人に見に来てもらった。


「友人」「…!」


「私」「どう?」


「友人」「人目で分かる、これだよ」


友人が指を差した先…それは――


テレビだった。


「友人」「テレビが勝手についたりとか…テレビから変な声が聞こえたりしたろ?」


「私」「そういえば…確かにテレビからした!」


「友人」「テレビから…ウッ!…吐き気がするような怨念を感じる…ッ!!」


「友人」「前にも似たような物を見たんだけど…これはあくまで私の推測なんだけど…!」


「私」「…!」


耳を塞いで聞かなければ良かったと、今でも後悔している。


聞かない方が幸せなことだってある。

















「友人」「何らかの裏取引で人が溶鉱炉に投げられ、電化製品のパーツのいちぶとして、そのまま見ず知らずの内に販売され、それを買ったんだよ…」


「友人」「早く捨てておくんだよ」

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