第2話 感音性難聴とは

難聴には「伝音性難聴」「感音性難聴」二つが入り交じった「混合性難聴」があります。

その中の私の難聴である「感音性難聴」について少しお話しましょう。


感音性難聴は内耳(蝸牛)または聴神経に損傷があることで聞こえなくなっていく難聴です。

原因がわからないと言われることも多い感音性難聴ですが、私の場合は原因も分かっています。


感音性難聴は言葉の聞き取りが難しくて、例えば言葉はアイウエオの母音に子音が加わりますね。

感音性難聴はその子音の情報が欠けてしまうので、「さかな」と発言されても「あああ」と聞こえてしまいます。

「し」と「ち」「う」と「く」そういう言葉もよく聞き間違えました。

私は聞き取りにくい言葉を言葉の輪郭がぼやけると言うのですが、それはやはり子音を聞き分けられないからかも知れませんね。


音がぼやけるので正確に聞くことが出来ず、聞き間違いも増えるし、言っていることが理解出来ない。

また感音性難聴は高い音を聞くことも苦手で高い音は耳に響き苦痛です。

よく聞こえないからと耳元で大きな声で話してくださる人もいますが、感音性難聴には余計理解できなくなります。

そういうことから人とのコミニュケーションに支障が出て、人との会話が上手く出来ない、話が合わないということになってしまいます。

実際多人数での会話はさっぱり分からないので、同窓会とか多くの人が集まって会話をする場所は避けることが多かったと思います。


私は聞こえている時は真正面に座って貰って、唇の動きを読みながら(読唇術あるいは口話)相手の話していることを理解しようとしました。

結構ある程度理解出来るものなんです。今はコロナでマスクが必需品となり、口を隠してしまうので読めないのがちょっと辛いです。

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