【1900pv感謝!】私の書いた小説が異世界になっているんだが……
霜月 アカリ
本当に、異世界なんだ
「わぁ………」
外に出ると、眩しい日差しが目に入る。
思わず目を細めてしまうけど、まっすぐ前を向けば、見えるのは異世界の町並み。
見たことのない、でもよく知っている町並みだ。
「やっぱり、私のイメージそのまんま…………あの小説、本当に異世界になっちゃったんだ……………」
こぼすように呟けば、楽しげな声が返事をする。
『そうですよー、ほんとに異世界ですよー?さ、行きましょ
うん、と心のなかで彼女に返して、異世界の街を歩き出す。
ふふっ、それにしても、少し前まではこんなことになるなんて思ってもみなかったなぁ……………
歩きながら、私は全てのはじまりを思い返していた。
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