ε-(´∀`; )ホッ〜???視点〜

「はあぁぁぁあぁぁ、危なかった〜」


 白くて白い部屋の中、彼女は盛大なため息をついていた。

 本当にあと一歩のところで、あの少女が違和感に行き着くところだった。


「ともかくこれで一安心ですねー。あとは夜になるのを待って、わたしがあの方のところへ行く、っと」


 もうやることがないからか、水鏡を覗きながら頬杖ほおづえをつく。

 と、何かに気付いたように、目が大きく見開かれた。


「そういえばわたし、あの方にお会いした時なんて呼べばいいんでしょー。………やっぱりお母様………?いえ、あの方は16歳。そんなに若い方を『お母様』とお呼びするのは失礼になりますかねー………?」


 うーん、と首を傾げてみる。


「『お母様』がだめならー、『お姉様』…………?いえ、姉妹というわけでも無いのにそれは………」



 白くて白い部屋の中。

 神と呼ばれる幼女は、わりとどうでもいい事で悩むのだった。



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