この世から自由に
「まあでも、あれ、三階だったか四階だったかだと思うから、本当に飛び出してたらそれこそ『この世から自由に』なれてたかもね……」
とまで。それは、たった十歳の頃から両親に<売春>を強いられてきた玲那の闇がそのまま言葉になったかのようだった。唖然とする僕達の前で、
「ああでも、そんなことしたら、下に誰かいて巻き添えになってたかも。それ考えたら、飛ばなくて本当によかったと思う……もっとも、あいつらもそれは気を付けてたみたいで、窓の前にスチール棚を置いて簡単には開けられないようにしてあったよ」
って……
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