そうだ。むしろ鷲崎さんの方が普通に良好な人間関係を作ることができるくらいには社交的なんだ。

問題があったのは彼女じゃない。僕なんだ。

それを僕自身が認められるようになったことで、友人として彼女を受け入れられるようになったんだ。

ただ、再会した時には僕はすでに絵里奈（えりな）と結婚してたから、　彼女の気持ちを受け入れること自体はできなかったけどね。

それでも彼女は僕の提案を受け入れて、結人（ゆうと）くんの方も、

「別に学校なんてどこでも同じだろ」

という消極的な理由ではあっても容認してくれて、沙奈子（さなこ）が通う小学校に六年生から通うことになったんだよ。

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