その選択を誰かの所為に

<育児休業の延長>を選ばずに<在宅勤務>を選んで、働きながら玲緒奈れおなの育児をすることにした僕は、その選択を誰かの所為にするつもりはまったくなかった。


玲緒奈を任せっきりにできない絵里奈えりなの所為にすることはもちろん、絵里奈に負担を掛ける玲緒奈の所為になんてできるはずがないんだよ。そもそも玲緒奈が僕達の下に来たのは、僕と絵里奈の勝手だし。


加えて、何より僕は<働くこと>自体は苦にならないっていうのが、今では分かってきた。


前の職場でも、職場そのものが僕にとっては合ってなかっただけで、仕事をすること自体は嫌じゃなかったんだ。


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