通せんぼ
仲仁へび(旧:離久)
第1話
あるところ、あるばしょ。
一つの橋が通行止めになっていました。
その橋の前には、誰かが立っています。
「ここを、通しておくれ」
「やだね」
ここから先は、通ってほしくない。
だから、通せんぼ。
けれどどうしても通りたかったら、なにか置いてきなさい。
「お菓子しかないけど、これをあげれば通してくれるかい?」
「通ってよし」
お菓子をもらった後は、通せんぼをかいじょ。
橋をわたりたかった人は向こうへ移動していった。
そしたら、次の人もやってきた。
「ここは通れません」
「どうすれば通してくれるの?」
「何かちょうだい」
「分かった、このおもちゃをあげよう」
二番目の人はおもちゃをさしだしたので、通せんぼをかいじょ。
その人は「かわいそうにねぇ」といいながら、向こうへ通っていった。
またまた人がやってきた。
「通りたければ、なにか置いてくこと」
「あんまり喜ばないかもしれないけど、お金を置いていこう」
「通ってよし」
通せんぼをかいじょ。
三番目の人はかわいそうな表情で橋の向こう側へと通っていく。
通せんぼをしている男の子を見かけた者たちは、みんなかわいそうな表情になっています。
「かわいそうに、親をなくしてひとりぼっちになってしまうなんて」
「いやな親に育てられたものだから、ムジョウケンのホドコシが受け入れられないんだね」
通せんぼ 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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