助けを求めてもネジが駒の真似をするだけ

駒制作に全力を尽くすうえで大切なことはなんだと思う?


そう、ネジを観察することだ。

あの流動性のある曲線美に、スリムな柔肌を夢に見るまでじっくりと味わうことが重要だ。


そうしてある時、俺は観察するだけじゃ物足りなくなって、そいつを齧ってみたのさ。


そしたら、そいつが俺を銀色に染め上げようと、歯茎の隙間から自分の欠片を俺に侵入させやがった!


それに焦った俺は、どうにか銀色になることを避けようと助けを呼んだ。


だけど、近くの駒がクルッと回っただけで、俺は見事にネジの柔肌を手に入れちまったってオチよ。

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