6
「1、2、1、2」
掛け声を出しながら二人三脚で帰る俺たちを、周りの生徒はあきれた顔をして冷たい目で見ている。みんなこそこそと何かを話している。
おかしな奴らだと思われているに違いない。やっぱり普通のお付き合いが良い。これでは非凡を通り越して異常だ。
「あら、良かった!」
香奈子は汗をかきながら俺に密着して上目遣いで言った。
「お付き合い初日に、私たちは非凡と異常の両方を成し遂げたのね!相思相愛だね!」
喜んでる香奈子の笑顔、すごく可愛い。非凡で異常な付き合いなのに俺はますます惚れてしまった。
「ヨロヨロ」
と声に出しながらよろける香奈子、危ない、しっかり支えなきゃ。と思ったら、
「ムギュっ」
と声に出して俺にしがみついてきた。
「普通じゃない恋愛、私だけ特別扱いされてる感じがしていいわ!」
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