ある年の出来ごと
ヤム・ムーヤ
夏祭り
ある年の夏、僕は数年ぶりに実家に帰ってきた。
実家はあまり変わりがなく強いて言うなら弟、妹が成長していたことと親が少し老けていたことだ。
僕は久しぶりに会った家族が元気でいることに安らぎを感じる。
しばらくリビングでのんびりしていると母にお使いを頼まれた。
外はとても暑く少し足早にお店に向かい、お店に入ると涼しい風が身体に当たりまるで天国に来たかの様に感じる。
買い物を終わらせ外に出る時にお店の窓を見たら夏祭りのポスターが貼ってあった。
町の祭りは屋台はそこまで多くないが花火がとてもすごく遠くの町から来る人がいるほど有名な花火だ。
僕は次の日に祭りに行った。
祭りは子供から大人までたくさんの人で賑わっていた。
僕は少し屋台を回っていると、昔からの友人達を見つける。
彼らは僕に気づくと手を振ってこっちに向かってきた。
数年ぶりに会った友人達は大分変わっている事に少し驚いた。
髪が染っていたり、ピアスが空いていたりと皆変わっていたが中身は変わっていなくて少し安心した。
その後、友人達と色んな屋台を回って色んな物を食べたり、遊んだりした。
みんなといると昔のことを思い出し懐かしく感じる。
だいぶ時間が経ち花火が打ち上がる時間になりみんなで花火がよく見える場所まで移動した。
移動し終わり花火が始まるのを待っている間みんなで昔の話をした。
みんなで色んなところに行って遊んだり、試験が近づくと誰かの家に集まり勉強会などをした。時には喧嘩をしたけど今思えば良い思い出だ。
昔の話をしていると花火が打ち上がった。
花火が打ち上がり始めるとみんなが花火に夢中になる。
花火に夢中な友人達を見ると昔に戻ったかのように感じる。
そんなことを思いながら僕も花火を見る。
花火を見ていると少し目の前がぼやけていることに気づき目を擦ると涙を流している事に気づく。
なぜ涙の流しているのか分からなかった。
みんなに気付かれる前にすぐに涙を拭いまた花火を見る。
花火が終わると祭りの終了の放送が流れた。
放送が流れると周りの人達が動き始めた。
僕達も周りの人達に合わせ移動する。
僕達はすぐに解散するのではなく近くにあるコンビニに行って飲み物やアイスを買った。
みんなでアイスを食べながら話していると友人が何かを思いついたのかコンビニに向かって走っていった。
友人がコンビニから出てくると手には手持ち花火がある。
みんなで近くの川辺に移動して花火をした。
友人達は両手に花火を持ちまるで子供かの様にはしゃいでいた。
最後にみんなで線香花火をしてまたみんなで遊ぼうと約束をした。
僕はいつまたこの町に戻ってこれるのかは分からないけどこの約束は絶対に忘れない。
「いつかまた…」
ある年の出来ごと ヤム・ムーヤ @yamukaash
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ある年の出来ごとの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます