④海底資源争奪戦withロボット

未来おじさん

第1話プロットテンプレ

〇参考作品

 ……蒼き鋼のアルペジオ、モーレツ! 宇宙海賊


〇世界観

 ……現実世界と似た、ただしロボット工学が高度に発達した世界。地上の資源をほとんど消費してしまった人類は、海底資源の採掘へ舵を取り始める。

 未知なる深海世界は、同時に人の目が届かない世界。地上では清廉潔白を主張している国家たちは、海底資源を巡って深海世界で仁義なき戦争を繰り広げていた。

 主力となるのは潜水艦可変人型ロボット・通称≪マーメイド≫。人型となることによって三次元的立体行動が可能となり、あらゆる状況へ対応できるようになったマーメイドを駆り、人々は深海世界へと進出していくのだった。


〇主要キャラクター

 工藤 海豚(いるか)……今作品の主人公。性別・男性。18歳。高校を卒業したばかりだが、就職先・進学先が見つからず現在ニートとなっている。

 幼少期幼馴染だった子からフラれたショックで暴飲暴食を繰り返した結果肥満体型に。それによりさらに自信を無くし、人付き合いが下手となってこの年までぼっちを貫くこととなった。

 だが、心は優しい彼はある時海で溺れている子供を見掛け、いてもたってもいられずに救助に向かう。そこで出会った少女・蒼海 大和に助けられた海豚はマーメイドへ勧誘されることとなる。

 肥満体型ゆえの体脂肪率の高さからの生存率の高さ、ピンチの時でも狙いを外さない高度な射撃精度、そして緊迫した事態を前にして率先的に動ける勇気。それらの隠れた才能が磨かれていった彼は、やがて仁義なき海の戦争へと身を投じることとなる。


 蒼海 大和……今作のメインヒロインの一人。性別・女性。18歳。高校を卒業してすぐに桜海防衛女学校へと入学する。

 しかし同じチームを組むはずだった少女が直前になって入学拒否し、三人組を組まなければ駆ることの出来ないマーメイドの実習に参加できずにいた。

 だが、偶然救助訓練中に出会った海豚とともにチームを組むことに成功、そしてマーメイドとしては異例の男女混合チームを結成した。

 明るく元気な性格をしており、その感情の豊かさがチーム全体に元気を与えている。ただし落ち込む時はとことん落ち込み、その度に海豚は彼女のフォローに追われる。

 マーメイド航海技術はずば抜けており、実習中でもギリギリまで近づく魚雷を航海技術だけで回避できるなど、チームの要として活躍する。


 アリス・マーガレット……今作のメインヒロインの一人。性別・女性。18歳。イギリスからの編入生で、海豚、大和と共にチームGを組んでいる。

 当初海豚の入隊に強い拒絶感を示していたが、彼の才能を真っ先に見抜き、普段は厳しく接しながらもいざという時は彼を相棒として信頼するようになっていく。

 マーメイドの操作技術、射撃技術ともに申し分ないが、これといって突出した部分がないことにコンプレックスを抱いている。

 さらにイギリスでの名門マーメイド養成学校へ入学できなかった劣等感から誰よりも結果にこだわっていたが、チームGの活動を通して仲間の大切さを知る。そして隊を支えるオールマイティプレイヤーとして、誰よりもチームGを俯瞰的に観察するマネージャータイプの隊員へと成長していく。


〇物語構成

 プロローグ……2話本文に掲載。主人公が一人部屋でゲームをしているところからスタート。

 平日の昼間からゲームに勤しんでいることの経緯をここで説明。

 今日が欲しいプラモの発売日と気づき、どうしても欲しくなったことから自転車でプラモ屋へ出かけることとなったところまで。


 第1章……2話本文に掲載。主人公が海岸で溺れてる少女を発見し、助けようとしたところで蒼海 大和と出会う。

 彼女の強引な誘いとアリス・マーガレットによる反発により、成り行きで桜海防衛女学校入学試験を受けることとなる。

 初めてのマーメイド操作に戸惑い海豚自身のミスによりピンチを招くことになるも、機転により逆転、入学試験に見事合格することとなる。


 第2章……桜海防衛女学校へ入学した海豚。

 早速入寮することとなったが、チームは常に共同生活が必要、という学校のモットーから大和、アリスと同じ部屋に住むこととなる。初めての共同生活、しかも相手は女性ということもあってあらゆる災難が襲い掛かる。

 一方学校生活においては、その肥満体型から非常に珍しがられるも強い迫害は受けず、海豚が思ったよりすんなりとクラスの中に受け入れてもらえることとなる。しかし学校の授業は熾烈で、座学では中々授業についていけず、演習ではやることを覚えきれず失敗続き。さらに食育においては他の生徒がムッチリ体型をキープするためどんどん食事を取るも、海豚は最適な体型バランスを得るためにダイエットを敢行することに。結果強烈な一日の後皆が美味しそうなご飯を食べる中、海豚だけがほぼ一口のご飯しかない食事という苦行の生活を強いられることとなった。

 そんな学校生活に嫌気が差しつつある中、射撃実習において好成績を残したことから周囲から羨望の眼差しで見られるようになる。未来のマーメイドパイロットとして強く期待を持たれた海豚に、非常に辞めにくい状況が生まれる。そして結果的に彼は学校へ居残ることとなった。


 第3章……桜海防衛女学校の学年対立に巻き込まれる海豚。

 入学して数か月が経った頃、突如海豚の前に2年の生徒たちが現れる。

 彼女らは桜海防衛女学校に男子がいることに強い不満を持っており、それを理由に1年と2年が対立するようになる。そしてそれがピークに達し、ついに海豚の退学を掛けた勝負をすることとなってしまう。

 正直学校を辞めたかった海豚だったが、それでは大和とアリスが実習に参加できなくなり、二人が悲しむこととなる。それは望まない海豚は勝負へ全力で挑むことに。

 熟練した先輩たちの操作に苦戦するも、パートナーとなったアリスのサポートにより、何とか勝利を手にした海豚。そしてその勝利を分かち合う1年生たちとの間に、絆が生まれつつあった。


 第4章……突如謎の戦闘へと巻き込まれることとなった海豚。

 すっかり対立が解消された1年と2年で、合同実習が行われることに。

 しかし実習中謎の機影を発見、そして突然の攻撃を受けることとなった海豚たち。

 2年の先輩たちが救援に入るも、明らかに学生でない相手の動きに翻弄され、ついに大破。海豚たちとも面識があった先輩2人が犠牲となってしまう。

 例え学生であっても容赦なく攻撃する深海世界の現実にショックを受ける生徒たち。だが仲間を失った2年生たちは怒りのままに敵への報復を計画。だが母親を数年前の報復により失った大和はこの作戦への参加を拒否。彼女への風当たりが強くなり、ついに大和は授業へ出席しなくなる。

 海豚は同じ引きこもりだったことを打ち明け、大和へ寄り添うことに。そこで大和は人を助けるためにマーメイドの隊員になったこと、それを人を屠るために使いたくないという本心を吐露する。

 その気持ちに共感した海豚は、報復作戦へ参加しないことを決める。そしてその報復作戦決行日、チームGだけが授業へ出席することとなった。


 第5章……桜海防衛女学校の皆を助けるため、深海の戦いへと身を投じることとなった海豚。

 授業の最中、理事長である四宮先生が報復作戦の映像を中継し始める。

 一見優勢に見えた作戦だが、アリスはそれが敵の罠だと見抜く。このままでは生徒たちが全滅してしまう……その事実に震えた大和は、しかし自分がどうすればいいかわからなくなる。

 そんな大和を海豚は叱咤。実は自分も怖くて作戦に参加しなかったことを告げる。そして大和に何のためにこの学校へ入学してきたのか問いかける。それによって人を助けるためにマーメイドとなった志を思い出した大和は、仲間を助けるため出撃することを決意する。

 一方作戦実行部隊は自分たちが罠にかかったことを悟るも、時既に遅し。敵に囲まれどんどん機体が撃墜されていくも、何とか1年は守るように2年の生徒たちが奮起。だが、敵の猛攻によりついに海豚たちが戦ったパイロットたちが撃ち墜とされようとする。その時、海豚たちが作戦区域へ駆け付ける。敵を奇襲する形となった到着により、退路の確保に成功した作戦実行部隊。それにより撤退戦に移行するも、敵エース機が後ろに迫り来る。それを海豚たちが迎撃。機体が中破するも、海豚にとって初めて居心地のよかった空間を守るため、全力で戦いを続ける海豚。だが彼らを狙う魚雷が迫った瞬間、横から救援に入る海豚たちと戦った先輩。彼女らが作り出した隙を突いて、ついに海豚たちは敵エースの撃墜に成功する。

 海豚たちが海面まで撤退し、やっと作戦を終えた時、大和は夕陽を見つめていた。深海世界の現実、そして実戦を知った大和は、マーメイドとして戦うことを決意する。その選択が、より多くの人を救う結果に繋がると信じて……。


 エピローグ……そして作戦を終えた海豚たちは、進級を迎える。今度は自分たちが1年を守る番……そんなことを胸にした彼らに、実地訓練の日が迫っていたのだった。

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