第41話

皆さんはまだプールに入ってないけど、お先に雷くんとプールへ。雷くんが私の手を引いてくれてる!


「ゆきのちゃん、大丈夫?」


「うん…」


「俺泳げるから、任せて!」


雷くん優しい。でも、バタ足だけでも疲れるこの体力のなさ。がっかり。


「雷くんちょっと休憩していい?」


「うん、そこ座ってて!俺泳ぐ!」


え、雷くんクロール?早っ

服着てたらわからないけど、雷くんは筋肉ムキムキですっごい力持ち!めちゃくちゃたくましい!私を抱えていろんなこともできるのよ?ふふん!自慢の旦那さんよ?

プールサイドから雷くんを眺める。ずっと泳いでる。雷くんの意外な特技を見られて嬉しい。


「ねー彼女暇してんの?」

「俺らと遊ばない?」


ナンパ?ど、どうしよう…


「おい!何の用?」


泳いできた雷くんが私のそばに、いつのまに?!きゃー!かっこいい!


「は?なんだよてめぇ」

「邪魔すんなよ」


「ねーこの人たち、ゆきのちゃんの知ってる人じゃないでしょ?」


「は?お前ばか?」

「てかなんなのお前」


「おいお前ら。邪魔だ」


先人さんはいつものように現れたわけですが、ナンパした2人はそそくさと逃げた。


「ありがとうございます…」


「いや、別に。うざかったから」


「先人かっけー!」


雷くんも頑張ってくれて嬉しい。

その後も雷くんは泳ぎ、私は皆さんが遊んでいる近くのプールサイドに座る。

通りすがる人の視線が気になるけど…


「お、めちゃでけぇよあの子」

「国宝級だな」


え、写真…?


「お前らなにしてんの?保存した?」


ビーチボールを持った先人さん。いつもと話す雰囲気違うとなんか知らない人みたい。


「お前なに?」

「文句あんのか?」


「は?話聞けよ。保存してたら消せよ。早くしろ」


先人さん、怖い…

2人とも慌てて削除した…かな?


「もし拡散でもしたら、訴えます」


紗絵さんもいるけど怖い…いつのまにか私の周りにみんな集まってくれてた。


「先人かっけーすげー!」


「雪乃ちゃん、上着着てね」


「はい、紗絵さん」


頼もしい人に囲まれちゃった!

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