第2話

不思議そうに見つめられた。そんな顔を見てたらイライラした。


「…楽しいはずない!」


「そうなの?」


この子、中学生?金髪だけど…バカすぎない?


「そうです!あなたたちが、お金たくさんくれるから働いてるんです」


「お金、ほしい?」


「そうですよ、私はお金がほしいんです!おかしいですか?」


「ううん。たくさんもらえるんだね〜。え…これってお金かかる?」


「かかります…あなたは60分なので、1万円」


「えー!?まーいっか」


気まぐれにその辺のソファーに座った。なんなのこの子。とりあえず私も横に座る。


「俺ね、コンビニで働いてるよ。でもね、仕事難しい。コーヒーは入れられるんだけどね」


「…なにしにきたんですか?」


「わかんない。ねぇ知らない人とエロいことするの嫌じゃない?好きな人じゃないと嫌じゃないの?」


「そんなの…嫌ですよ!私…もう嫌!」


どうして私がこんな目に…私はなにもしてないのに。


「大丈夫?泣いてるよ?あ、ティッシュ、はい」


「…ほんとなにしに」


「あ!高校のときの友達がついてきてって言ってね~ついてきたんだったー」


「え…高校生?」


「ううん?みんな大学生だよ!俺ねー20歳なんだよ!俺は大学生じゃないよ!」


「え、若く見える…」


「なんかね、仕事してるからいーんだって!」

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