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俺の名前はカイン。今日は貴族様と一緒に、近くの森まで狩りに出ている。
孤児院の院長はよく、貴族様に粗相のないようにと注意をしてくるが、僕たち孤児からすると優しいお兄さんぐらいの存在だ。今まで、怒ったところを見たことが無い。
今もこうして、僕たちの狩りを見守ってくれている。
解体に関しても、僕たちに任せてくれている。今後、僕たちだけで狩りに出た時に困らないようにと、練習を積ませてくれているのだ。解体作業に関しては、確かに少し気持ち悪い部分もあるが、これがお金に変わると考えれば我慢できる。マルコに関しては楽しいのか、少し嬉々としてやっている感じはあるが。
狩りが終わり、素材を街に持ち帰る。初めて、自分たちで稼いだお金で買い物もした。貴族様がいうには、お金の使い方を覚えるのも大事らしい。
孤児の他の子供から、冒険の話をねだられる。こうして小さい子供たちが、憧れ、冒険者を目指していく。俺は、貴族様が如何に凄いかを誇張なしに、他の子供たちに伝えた。
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