服の消しゴム
バブみ道日丿宮組
お題:君の消しゴム 制限時間:15分
「これは便利だなぁ」
「そうでしょ」
手元にあるのは、全裸になった同級生の写真。
もちろん全裸になって撮影されたものじゃない。
「ピンポイントで服だけ消すなんてありえなくない?」
モザイク消しがあるのは知ってるが、服消しなんて聞いたことがない。
「消されてよれて写ってるわけじゃないよね。ちゃんとみんな陰毛、おっぱい、乳輪の形が違うし」
惜しいことがあるとすれば、遠い。集合写真という関係上、みんなが写るように写真には収められてる。隠れた性器や、詳しい陰毛の濃さなどはうっすらとしてる。
「個別で写ってるのが欲しくなるね」
できれば、縦で。
「そうなんだよね。服を消せる消しゴムがあったとしても、被写体がいないとあまり意味がない。有名人の写真を消してもいいんだけど、それだとAVと変わらなくて興奮しないんだよね」
同級生だからこそ生まれるエロ。
やっぱりこの親友は信用できる。
「で、どこで手に入れたんだこんなの? 売ってないだろ?」
「なんと異世界からの郵送物さ」
「はっ?」
なにいってんだこいつ。脳みそでも消されたか。友だちやめるべきか?
「まぁそう思うよな。俺もそうだった。でも、現実にこうして服の消しゴムがある」
「それは……」
そうだけど。異世界ってのはなくないか? 異世界でも服を消すようなことはないと思うんだがな。
「異世界じゃなきゃ、こんな発明は起きないよ」
「無駄な技術力な気もするが」
「モザイク消しに使命感を抱いた人だっている。女性の裸を求めるやつだって当然いるはずさ」
強い意志表示にちょっとドン引きしそうになったが、
「写真撮っていくか」
「お前ほどの人気があれば、喜んで写ってくれるだろうな」
無駄にイケメンの自分は、親友と違って女子と交流がある。たまに友だちやめてほしいという要望がくるぐらいに、親友は嫌われてる。
むっちりスケベというか、本能スケベ。女子を常に性的に見るため、嫌がられてるのだ。
「となると、君と一緒にいるのはおかしく思われるな。しばらく、離れるか」
「あぁ、連絡はメッセージだけにしよう」
「これスマホでもいけるのか?」
「試してみる?」
スマホに入ってる女子生徒の写真を表示させる。なぜあるかといえば、撮って欲しいと言われたからで、他意はない。
「おぉ……いけるな」
親友がスマホをこすると、服が消え始める。
これは……本物だな。
「よし、じゃぁ集めてくるわ」
「頼んだ!」
サムズアップしあって、自分は女子のグループへと向かってった。
服の消しゴム バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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