第十四章 ご実家親睦会

空飛ぶ家、再び


 と云う訳で、ヘルプが示した場所へ、ドローンをとばしたのですね。

 このドローンの飛行高度、あまり考えなかったのですが、これ、何気に神様の御加護で高度3,000メートルは可能のようです。

 ご都合があまりにもよろしいかとは思いますが、ありがたい事ですね♪


 標高2,100メートルにある温泉は『天空温泉』と名付けました。

 酸性泉で湯温は42度はあります、ただ外は標高が標高なのでかなり寒いのですよ♪


「見つけました、あの横に『部屋』をつけましょう♪」

 クレアさんが、

「ヒロ様、すこし危なさそうなので、あの洞窟の奥にはつけられませんか?」

「そうですね……やってみましょう」


 そういうと、ヒロさん、一人で温泉に入り、奥まで行き、横の壁に向かって部屋を呼び出しますと……

 壁にはめ込んだようにドアが現れ、開いたのです。


「お待たせしましたね♪すこし狭いですがいい湯ですよ♪」


 幅は5メートル、長さは10メートルほど、洞窟に4メートルほど入っており、6メートルほどが露天となっています。

 露天の一番端からは『還らずの荒野』が一望でした。


「凄い景色ですね♪」

「あそこに溶岩湖が見えるでしょう?あそこがクレアさんと出会った場所なんですよ♪神様の御指示で私が掘ったのです」


「……二人が出会った場所が……すこし寂しいですね……」


 クレアさん……


「その代わり、ここに温泉が湧いた様です、ここから出会った場所を眺めましょう……」

「そうですね……」


 後ろでは残りの方がワイワイと言っています。

 12歳のミザリさんなんて、テンション高いようです。


 10メートル四方の平地の縁は切り立った崖になっており、落ちたら大変ですね。

 だれもここには来れない、というより地を這う生き物はここまで来れないようです。


「さて、もう一か所、訪れたい場所があるのですよ♪」

「温泉なのですか♪」

「温泉はあるかどうかわかりませんが、ローズ・プラトーと呼ばれる、『ヴァルベック・ローズ』が咲き乱れている花畑です」


「えっ、『ヴァルベック・ローズ』!ということは『グレートローズヒップ』が採れるのですか!」

「収穫するつもりです、もともと王家の女子修道院領でしたが、道が崩落、無人となったので『ヴァルベック領』に編入されていたようです」


「小さい女子修道院の建物が残っているようですが、どうやら私の収納はこれを収納、さらにして再設置が出来るみたいですよ」


 この後、三時間ほどかかりましたが日没前に問題の『花畑』にたどり着いたのです。

 見渡す限りのバラが乱れ咲いていました♪


「とりあえず幾つか、『グレートローズヒップ』を収穫しておきましょう♪」


 20個ほど取りましたね♪そうそう、もうすぐ例の親睦会がありますので皆さんにも分けてあげましょうね♪

 後10個ほど追加で取りました♪

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る