そして旅は続いていく

第22話 頼もしい仲間

「さって…魔族討伐の旅に戻りたいのだが…」

月詠が号令を出そうと…するが。


「戦力が、圧倒的に!足りてない!」

「あら、何かお困り?」

「まぁな…このパーティで高位魔族と戦闘になったら全滅しちまうレベルだ」

「私で良ければ力になるわよ」

「ソフィアさん!本当ですか!」


「後衛を増やしてリュウジを前にか…アリだな」

「ちなみに槍も使えるわよ」

「どっから出した?」

「あと、こんなこともできます♪」


ソフィアがさよの手を取る。すると、ソフィアからさよにマナが移っていき…

「ふわぁ…暖かい…」

「マナの受け渡しまで出来るのか!すげぇな。戦術に幅が広がりそうだ。」


「で…言いづらいんだけど…」

「は、花ちゃんは私が護りますもん!!」

「いや…そういうレベルじゃなくなってきてるの…おわかり?」

「花ちゃん!必殺技を見せたげて!」

「お、なんかあるのか。」


「まず、皆さんのお弁当が作れます!!かーらーのー…」


「お・す・そ・わ・け!!」


お弁当がぽんぽん増えていく。


「すげぇ!すげぇんだけど…おぉぉ~…」

「どやですか月詠さん!!」

「それはただの手品だろうが!!戦闘向きではない!!!」

結局殴られる花。

「ふえぇ~ん、さよさ~~ん……」

「よしよし…」


「しっかたねぇなぁ…花、装備制作スキル、いくつだ?」

「今Lv8/10です!」

「結構高いじゃん。んじゃさ、言いくるめるようで悪いんだけど…今回のダンジョンは花は留守番して、装備ランクの低いさよ辺りの装備、作っててくんない?」

「さよさんの装備!!私、頑張りますっ!」

(しめしめ)

「月詠さん、悪い顔してますよ」

「おっと失礼。…という事だ。作戦は決まったな!」



「次のダンジョンに行くぞッ!!」

「おー!!」

「頑張ってくださいね~!」

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