第2話 ここが…異世界…?

「きゃあああああ!?」


さよは真っ暗な世界で、高い所から落ちる感覚を感じていた。


「ひゃっ!?」


急にフワッとしたと思ったら、視界が一気に明るくなり…下に現実では見た事もないような街が見え…さよは街からちょっと離れた草むらに落ち、気を失った。


「ンッ…ここは…」


さよは目を開けると、一面の大草原…と1匹の魔物みたいなのがこちらを見ていた。


「グルルルルル…」

「ひっ…」


お、襲われる!?武器…何か…無い…よね…

どうしよう…!


「ガアアッ!」

「やぁっ…!」


絶望した、その時。


ザシュウッ…!


赤髪の剣士が魔物を背後から真っ二つにした。


「…あなたは…」

「お前、どうして丸腰で、しかも危険な北門エリアに…まぁいい、街まで送って行ってやるよ」

「あ、ありがとうございます…」



何事もなく街に着いた二人は…


「お前これからどうすんだ?ってか何であんなところで日向ぼっこしてたんだ?」

「え、えっと…(な、なんて説明しよう…)」

「よくわからんが、行くところがないなら、ウチの溜まり場に来るか?」

「いいんですか?」

「まぁ放っておいたらまた危険なことになりそうだしな。放ってはおけん。」

「ふわぁ…!助かります…!」



かくして、さよは、命の恩人についていくのであった。

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