現実はやがて訪れた

はああ、憂狩君と同じクラスにはなれなかった。ショック。


あたしが、しょんぼりしていると「光恋」と呼ばれたのでふりかえるとそこには不思議な生き物‥‥。

「きゃああああ」

「待ってよ。

君にお願いが‥‥」

これは夢、何かの悪い夢なのよ。

「君は憶えてないかい?」

「憶えてないって‥‥」

「君がいじめをしたこと」

「いじめ?」

「そうか、いじめっていうのはその人が感じたらそうだよ」

「あなたは誰?」

「いじめ殺し。

転生した光恋を殺しに来た」

「きゃあああ」

だけど、あたしはわけがわからないまま、もみくちゃにされた。


そうか、あたしは、お姉ちゃんを追いつめていたのね。

転生しても、いじめが憎い存在がまだあった。

ごめんね、きずいてあげられなくて

みんなは、いじめ殺しなんて絶対しないでね。

いじめ殺しなんかしなくても、誰かを救える方法がきっとあるはずよ。

お兄ちゃんには転生させる力があるなんて知らなかったな。

お兄ちゃんはそもそも何者なんだろう?

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