チート能力を持って転生した俺だったが、S級パーティから追放され、幼馴染からも婚約破棄。仕方ないから山奥でハーレム作ってスローライフ送ります~俺を失ったパーティと幼馴染は没落。今さら謝ってももう遅い~
とてもつよい鮭
第1話 とりあえず追放から
「ここから出て行け、エイタ。お前はこのパーティにふさわしくない」
氷よりも冷たい目で、ブレイブがそう言い放った。
ブレイブはS級パーティ『ザ・レイダーズ』のリーダーだ。大柄な体躯でばっさばっさとモンスターを斬り倒すその戦い方で、ギルド最強の大剣使いと呼ばれる男でもある。
「ま……待ってくれ! どうして俺が追放されるんだ!!」
「決まってんでしょ。あんたが使えないからよ」
侮蔑の笑みを浮かべながらそう言ったのは、魔術師のヒルダだ。火炎魔法の範囲攻撃を持つ彼女は特に集団戦で真価を発揮し、
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ちょっと待て。
いや申し訳ない。こんな冒頭で止めて本当に悪いと思ってますが、聞いてほしい。このペースでパーティメンバー全員を紹介していたら、とてもじゃないけどこの章の中でざまぁにたどり着けないんですよ。なんせこの作品、1話内ざまぁ保証とかいうよく分からん制度を掲げてるもんで。
とりあえず追放のシーンは全部省略していいですか? こういうシーン、だいたいみんな読んだことあるでしょ。仮に読んだことなくても知ってはいるでしょ。広告とかでめっちゃ見るし。それと同じやつなので、適当に脳内で再生しておいてください。
はい、じゃあ主人公を失ったS級パーティがダンジョンで苦戦するシーンまで飛ばしますね。
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「くそっ、なんでだ! リザードマンなんていつもは一振りでまとめて切り裂けるのに、今日は盾で防がれて思うように動けねえ!!」
「こっちもおかしいわ。いつもと同じように火炎魔法を使ってるのに、数十倍のペースで魔力が減ってる! このままじゃ出口まで持たない!」
「拙僧の錫杖も様子が変ですぞ。悪魔系の敵はいつも一撃で倒せるのに、今日は一向に効いている様子がありませぬ! きええええい、退散ッ! 退散ッッ!!」
「ビビビビビ ザダラパマニパナ ドドガフビビビ(『自分のビーム銃も反動が大きすぎる。すでに触手が4本もちぎれてしまった!』と言っている)」
その後もブレイブ、ヒルダ、
「くそ、一体どうなってるんだ! これまでと同じレベルのダンジョンで、なんでこんなに苦戦するんだ!」
「はぁ、はぁ……。武器が、おかしかったの、よ」
「しかし我々は今回、全員が武器を最高級品に一新してこのダンジョンに挑んだのですぞ!」
「ビビビビビ ドマドブブラブ ガナタナタタニビ(『これまで使っていた武器はすべて、エイタに作らせた質素な武器。この最高級のビーム銃が、エイタのものに劣るとは考えづらいが』と言っている)」
『ザ・レイダーズ』は最初、武器も揃えられないほどの貧乏なパーティだった。だが新しく加入したエイタの『
しかしパーティが成長して十分に資金が確保できると、今度はエイタが邪魔になったのだ。最高級の武装を揃えられるようになった自分たちが、なぜ今さらエイタの質素な武器など身に付ける必要があるのか。そんなわけで彼らはエイタを追放し、彼に作らせた武器をすべて捨て、武器屋で手に入る一番高い装備を買いそろえたのだ。
「……まさかとは思うが。これまで俺たちが無双できてたのはエイタの装備が凄かったから、なんてオチはないだろうな」
「そんなはず、はぁ、ないでしょ。あんな役立たずが、作った武器、なんて」
「いやしかし、よく考えると悪魔系の敵が1撃で倒せる錫杖なんて聞いたことないですぞ。てっきり拙僧が凄いのかと思っておりましたが……」
「ビビビビビ ダッタラッタッダ ドゥビーブビビブ(『もしかしたら我々は、追放すべきでない者を追放してしまったのかもしれないな……』と言っている)」
今さら後悔してももう遅い。エイタの作った武器はすべて捨ててしまった。追放の時に想像を絶する罵詈雑言を並べ立ててしまった以上、エイタを呼び戻すことも不可能だ。
その後『ザ・レイダーズ』弱体化の評判はすぐに知れ渡り、彼らは歴史の表舞台から姿を消すことになるのだった……。
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はい。
いやーよかったよかった。ちゃんとざまぁできましたね。
字数も2000字以内に収まってます。やっぱりこのくらいが読みやすくていいですよね。
それでは、また次回もお楽しみに!! シーユーネクストざまぁ!!
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