不可死技魔術師の戦い方〜勇者パーティーを追放されたひねくれ土魔術師は魔法で楽々辺境開拓&スローライフ♪をしたかった....ハーレム新人勇者達とひねくれ者の魔術師の問題だらけのクソクソ辺境開拓録〜
第5話:英雄だねアルロ君。バカだねゴミ◯ね鈍感クソ貴族
第5話:英雄だねアルロ君。バカだねゴミ◯ね鈍感クソ貴族
(なんでだ.........?なんでこんな傷だらけになってるんだ.......?)
俺は寝起きの足りない頭をフル回転させ、なんでこうなったのかを考える。
別の所に調査に行った人達が怪我した。これはわかる。問題はどうしてこんだけ大人数が怪我をしてるかだ。他の人は森とか峠とか、俺の経験上あんま強い奴は居ないと思うんだけどな........うん.......
「...........とりあえず怪我人の回復が先か....」
俺は部屋に戻り、貴重品が入ってる袋からユグドラシルの雫を取り出し、各部屋をまわることにした。
ユグドラシルの雫とは......よくある口とか傷口に一滴垂らすと全回復するクソアイテムだ!
『一部屋目』
「どうもーこんにちはー」
俺が空元気良く部屋を開けた。中には片腕が見当たらない上裸の野郎が2人。普通に傷ついてる女が2人。
(うん.....なんで回復魔法使わねぇの?)
「っ.........なんだよ.......」
「いや〜なんで回復しないのかな〜って。」
「.........そんなことのために来たんだったらさっさと失せろ.......俺たちは大変なんだ......」
「よいしょ。」💧
俺は雫の入った良い感じに一滴だけ垂らせる容器を取り出し、4人の傷がある所に垂らした。
「なんとビックリ........匠のやり込みアイテムによりボロボロの体が綺麗な健康体になったではありませんか。」
そんな空気の読めないセリフを言った俺は4人の方をチラ見すると、なにやら起こった事が理解出来ないような顔をしている。
(そりゃあこんなふざけた掛け声で全回復したら意味不明だよな。俺だったら情報が理解出来ず思考放棄してると思う。)
「え....あっ......回復......感謝する......?」
「あいよ〜じゃあ後で噴水のとこに集まれよ〜それでは〜」
「あっ......ちょっとま.......」
ドタン
俺はさっさと部屋を出て、次の部屋へと向かっていく。まぁ隣なんだけど。というかこんなテンションじゃないとやってられん!
〜回り終わった〜
(ふぅ......とりあえずはまわり終わったな。後は噴水のとこに集めた奴らから事情を聞くだけだな......にしても......)チラッ
「使いすぎたな.....もうこの容器の分は空なんだよな......はぁ....」
(うん....消耗品なんだから使わなきゃ損なんだけど.....思ったより使ったな.....20回くらい使えるからちょうど良いんだろうけど.....まぁ良いや。さっさと噴水のとこに向かうか......そういえば隣の部屋の人見なかったな......大丈夫か.....?)
『噴水の所』
ザワザワ ザワザワ
「なんで俺たち集められたんだろうな......」
「にしてもアレってユグドラシルの雫だよな......なんで持ってるんだ.....?もしかしてアイツって凄いのか?」
「まぁ洞窟割り振られてたし、強いんでしょうね。」
俺が噴水のところに来ると、う〜ん.....20人くらい?が居た。
(お〜やっぱりかなり集まってるな〜そりゃなくなるわ雫。さて.....ちゃんとシルト達も来てるし聞いてくか......)
俺は噴水の前に高めの土の台を作り、ボコボコにされていた奴らに話しかける。
「あ〜こんにちは〜こんにちは〜聞こえます?聞こえないなら静かにさせますけど。」
「..............」
「あっ、静かにしてくださりありがとうございます。それでは早速本題に。皆さん調査から戻った時すごいボロボロでしたがそれは何故ですか?早速森のパーティーからどうぞ。」
「えっと......私達は昨日の夜に何やら黒いローブの人に襲われました....暗いのでよくわかりませんでしたが.......あと魔法を使うことができませんでした。今は魔法は使えますが、かなりやりにくく感じます。」
「黒いローブ.....魔法妨害......なるほど、ありがとうがざいました。次に峠の方。」
「えっと......俺達は峠の途中で誰かに押されて転落しちまったんだ.....俺達は魔法が使えたから回復は出来たが、落石とかの事故が多かったから途中から回復魔法が使えなくなったけど......」
「なるほど......ありがとうございました。次に遺跡の人。」
「僕達は遺跡内に誰か居る気配的なものを感じて覗きに行ったら殺されかけて逃げてきたんだ......回復魔法を使いすぎたせいで僕達も途中から魔法が使えなくなってしまったよ.....」
「なるほど......ありがとうございました。洞窟組はゴブリンキングがいましたがなんとかなりました。」
「ゴブリンキングだって.....」ザワザワ
「Aランクのモンスターだよな.....」ザワザワ
(承認欲求以上にモンスターって言い方のほうが気になるな.....何がモンスターじゃ。そんなポップな呼び名じゃなくて魔物って呼べや。そんなんだからお前ら低ランクは冒険者なんて目指すんだよ。と、それはさておき.......)
・何故か使える共通貨幣
・常連さんの仲間だと思われている......外に近い服装の人が居る....
・外では薬物が禁止だと知っている......
・混合人.......
・新発見の大陸......
・殺されかけた冒険者たち........
(あ〜......これアレだ......居るわ.....魔族が。はぁ......あれ.....?何度も半殺しにしてきたのにここで終わるか?それに回復して回ったのは俺.....あれ.......)
「ヤバくないか........みなさん!ひとまず各自部屋に戻っ.......」
「
ドゥルンゥルン
急に出てきた空中の禍々しい穴から俺の方へ呪いのような大きな手のようなものが襲いかかる.....
(っ.....!
ゴゴゴッ シュランシュランシュラン
「ほぉ....今のを防いだか.....」
「チッ......何の用だ......」
俺が穴の方を見ると、何やら無表情な紫髪長髪の男が居た.......嫌な予感が凄い......
「酷い態度じゃないか。せっかくお前が焦り始めたタイミングで仕掛けたというのに。」
奴の周りから嫌な雰囲気のもやもやが漂っている.....
「その態度にその禍々しい魔力に魔法......さては魔族だな......しかも恨みのある....」
「だから何だと言うんだ?」
「戦争の影響で人の姿を強制させられてさぞ.....」
「
グヒャアァグヒャアァ
またよくわからない穴から禍々しいのが出てくる......今度は骸骨の集合体の様なものが襲いかかる......
(耐えれるか......)
ゴロゴロガロン
「なんとかセーフ.....か......」
崩れはしたが、なんとか攻撃は俺に当たる前に消えた.....
(ヤバい......明らかに強すぎる....あのクソ貴族.......ちゃんと確認しとけよ......そして疑問を持て......)
俺は覚悟を決め、魔法を唱える
(
ギャガンギャガン ゴギャンゴギャン
「何だ.....土の芋虫.....?」
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