第1話:見なくても良いレベルのただの説明
『船場』
「さ〜て、ここが集合場所であってるか?」
俺はアインに貰ったチラシの場所に来ている。周りには10人くらいの冒険者みたいな奴らが来ていた。身なり的に新人の冒険者が多い。恐らく夢ばっかり見て冒険者になったものの、想像以上に実力主義で挫けたんだろう。
そんなことを思いながらしばらく待っていると、
「皆様お待たせしました。辺境開拓への参加誠に有難うございます。それではこちらの船へご乗船をお願いします。また、ご乗船後は船内に受付をしておりますので、順番にお名前と冒険者ランクの御記入をお願い申し上げます。ではどうぞ。」
(あれが今回の依頼主か?凄い金持ち感あるが大丈夫か?こういうやつに限って色々ザラなんだよな.....)
そんなモヤモヤを感じつつ俺は船に乗った。
〜島に到着〜
(乗船中は大したことは無かったな。良かった良かった。)
「では皆様、到着しましたので、ここから少し移動して、拠点に向かいたいと思います。」
〜さらに移動中〜
「到着でございます。こちらが我々の拠点でございます。」
そんなことを言われ、辺りを見渡すと、森に囲まれている平野って感じの場所で、アパートみたいな建物や、現地住民が住んでいるであろう村がある感じだ。
「我々は此処を拠点に辺境開拓を進めていきます。では、この地図に皆様のお部屋が割り振られておりますので、ご確認下さい。それでは、お部屋に荷物を整理しましたら、あちらの村の噴水に集合をお願い申し上げます。」
そう言われ、俺達は各割振られた自室に向かった。
『アパートB』
「はぇ〜此処が今日から俺が住むとこか〜正直少しボロいけど予算的にもこれ位が限度なんだろうな。」
そう思いつつ、部屋に入ろうとした時、
ゴチャ
「ん?」
「「あっ......」」
多分隣の部屋?の人と目が合ってしまった.....出来ればあんまり人と関わりたくはないんだけどな.......
「えっと......」
すっごいオドオドするじゃん......まぁこんくらいのほうが可愛げがあって良いのか?
「自己紹介しますか?隣ですし。」
「は、はい!私はロイネ・アライネです!隣同士よろしくお願いします!」
「自分はアルロ。こちらこそお願いします。」
「はい!では早めに行った方がいいと思うのでまた後で!」
「そうっすね。ではまた。」
(明るくていい子だったなぁ。多分ああいう子程すぐに死ぬんだよな。弱肉強食。恐ろしあ恐ろしあ)
そんなことを思いつつも部屋に入って色々部屋内を見渡す。
「う〜ん.......あまりキレイではないけど.....まぁ贅沢言っても仕方ないな。ポジティブに考えよう。牢屋よりマシ!」
そんな下らないことを言いつつ、荷物を整理整頓する。部屋の中には最低限の棚やベットなどの家具はあり、その中に持ってきた服や道具を詰めていく。
〜数分後〜
「よし、良い感じに整頓できたな。ただコレどうすっかな.......」
俺の足元には、今まで使うの勿体無いな....と思い使わなかった大量の貴重品がある。
「どうやって処理すればいいんだろうか?村に質屋があればそこで売るか?でも十中八九無理だろうしな〜........とりあえず保留で良いか.....なんか使うかもしれないし。」
考えるのがめんどくさくなった俺は、最低限の装備を身につけ集合場所へ向かった。
『噴水のある所』
(ここであってるよな?人が居なさすぎて少し不安になってきた.....)
「ねぇ!そこの人!」
「ん?」
振り返ると何かしらの混合人の子供が何人かいた。混合人簡単に=人と何かのハーフ
「お兄さんは外から来たんでしょ!外ってどんな所なの!」
(こういう子供の純粋な質問っていいよな〜心が洗われるようだ。最近の捻くれたクソガキ共にも見習ってほしいな。まぁこの子らも最近の子供だけども)
「外にはデッカいお城や綺麗な洋服とかがいっぱいあって凄いんだよ。」
「凄いね!でもお城ならあそこにもあるよ!」
そう言い1人が指を指し先には城が有った。それもただの城じゃない。遠くのここからでも大きいとわかるほどクッキリまだまだ見えるレベルの大きさで、とてもゴージャスな感じの建物だ。
「凄いな.....ちなみにあそこが誰の城かわかるかい?」
「多分あの人だよ!黄色いかみでなんかお金持ちそうな人!」
「絶対王子様だよ!あの人!」
(なるほど.....多分この開拓の発案者かなんかだろうな......にしても王族関係か......まだはっきりとわかったわけじゃないが嫌な予感がするな.....王族は大体世間知らずのカスしか居ないからな......)
そんなことを思いつつ他の人が集まるまでの暇つぶしとして、子供たちの質問に答えるのであった
[次回予告]
やっぱりゴブリンは強いですね。筋力に数の暴力による集団戦。挙げ句の果てにはエ〇系にも多用されるほどの性欲と応用力。
次回!
第2話:ゴブリンものって1部の人にはこれ以上ないくらい刺さるし良いよね!新人勇者らへの殺意!
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