監禁少女

伯人

第1話 衝動

本作は、過激な描写が、含まれている為、18歳未満の方の閲覧はおすすめできません。


 何気ない日だった。あの衝動に駆られるまでは。


 俺の名前は、さとる。25歳。彼女は出来た事がない。セックスはしたことはある。でも、その全てが、風俗だった。

 仕事は、新聞配達をしている。毎日毎日、2時半に起きては、6時頃まで配達する。帰ったら、テキトーに朝飯食って、昼頃まで寝る。起きたら昼飯食って、TVゲームをする。そして、夕方になったら、夜飯食って、早々に寝る。毎日、毎日同じ事の繰り返し。月々貰う給料は、8万ほど。親に生活費を入れた事はない。一日、一箱セブンスターを買う。それで、月々、タバコ代が、2万ほど。残りは全部、風俗に当てていた。

 風俗通いを始めたのは、20になった頃だったろうか。俺に彼女なんかできるもんか。と、自暴自棄になっていた。風俗街は、電車で、2駅の所にあって、まあ、全国でも、大きい方の風俗街だろう。年齢、詐欺ってるだろっていうババァにも何度も出くわした。しかし、それなりに可愛い女も沢山いたのは事実だ。中には、ゴム無し本番OKって娘もそれなりにいて、風俗を満喫していた。

 しかし、人間という生き物は、飽きるものだ。5年間、風俗に通い詰めて、可愛い娘とは何度もヤった。でも、ここに来て、なんとも言い難い、虚無感を感じ始めていた。フェラされても気持ちいいとは思えない。胸を貪っても、興奮すらしない。マンコの匂いには、吐き気さえ覚える。

 結局の所、愛なんてどこにもないのさ。最初から分かっていた事なのに、虚しくて、虚しくて、悲しかった。


 そんなある日の事だった。昼飯を食って、何気なく、タバコを買いに、自販機まで歩いていた。すると、公園で遊んでいる少女に目が留まった。

 俺は、これまでに感じたことのない衝動を覚えた。


“監禁”


俺の脳裏によぎった、次の瞬間には、もう少女に声をかけていた。

 「一人で遊んでるの~?お兄ちゃんの家にはゲームがたーくさんあるよ。お菓子もいっぱいあるから、一緒に遊ぼうよ〜。」

 少女は無垢な笑顔を見せ、「うん!」と頷いた。そして、俺は、少女の手を握り、家へと連れて帰って行くのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る