第6話 準備
「それでは後少しで臨海学校なので体調に気をつけましょう。ではさようなら。」
「それでさー今日行かなーい?」
「そうだね今日行こうよ!」
今日のみんなはいきいきしている。来週から臨海学校があるためみんな今日色々なものを買いに行くところらしい。おじさん?おじさんは大体のものは買ったから大丈夫なはず。
「ねえこーくん。」
「どうしたの近藤さん?」
「この後なにか予定入ってる?もしよかったら一緒に買い物に行かない?」
「とくに予定は入ってないよ。もしかして近藤さんは準備終わってないんだね。」
「こーくんはもう準備終わってるんだね。」
「私はこういうことは早めにやるような性格だからさ。」
「そーなんだ、それならこーくん買うものないから今日行くことは無駄になっちゃうかも...?」
「大丈夫だよもう少し買いたいものがあったから付き合うよ。」
「そっか...えへへ、ありがとう。」
予定がなくてよかった。とりあえず茜にメールして...っと。
「それじゃあ行こうか。今日は何を買う予定なの?」
「うーん、生活用品かな?」
3泊4日のため生活用品は持ち込まなければならない、そのため多く買っておかないと途中でなくなったら大変なことになる。
「こーくんは何買うの?」
「私?私も生活用品かな?」
「かなかなと一緒だね!」
何だこの子かわい。おっとそんなことよりも今は買い物が先だ。えっと、歯ブラシと絆創膏...
「こーくん見てみてー!」
「ん?どうしたの?」
「水着だってー!」
「そっか水着かー、まだ買ってないんだよね。」
「よし!こーくん!水着見に行こうね!かなかなまだ買ってないからこーくんに選んでほしいなー」
「ちょっと何言ってるのかわからない。」
急遽始まった近藤さん主催の近藤さんのファッションショー...おじさんはここで尊死をするのか!?乞うご期待!なんて展開にはなりませんがな。
「まずはこれ!」
「これは?」
「これはねワンピース型の水着で肌の露出が抑えられるような水着なんだ!」
「へー」
ワンピース型の水着を着た近藤さんは子供らしい可愛らしさがある。何て言うんだろうそう、砂浜をかけるような少女のような...
「どうしたのこーくん?」
「...え!?いや何でもないよ...!?」
「てっきりこーくんがかなかなに見惚れていたのかと思ったよー」
「あはは...」
「それじゃあ次に行くね!」
まだまだファッションショーは始まったばかりだ。
「これで最後!」
「お客様、とってもお似合いですよ!...はうぅ...!」
「...お、おおぉ...!」
途中から店員さんも入り今回着ているもので最後になった。さっきから店員さんが近藤さんを見て惚れ惚れとしている。わかるよその気持ち。
今回最後の近藤さんはパレオを着ている。近藤さんが人魚のようにきれいであり、大人びた印象がある。
「こーくんどう?」
「とっても大人びてすごくきれいだよ。」
「...えへへ、そうかな〜、それならこれにしようかな。」
「ありがとうございます!またどうぞー!」
近藤さんのファッションショーは無事に終え、水着も買えた。
「そろそろ帰ろうか。」
「うんそうだね。」
「駅まで送るよ。」
「え?かなかな駅乗らないよ?」
「え?...あ、ごめん...」
「大丈夫!それじゃあ一緒に帰ろう!」
「うんそうだね。」
そういえばおじさんは近藤さんの家知らなかった。どこらへんに住んでいるのだろう。
「近藤さんはどこに住んでいるの?」
「かなかなのお家はそこのマンションだよ。」
「へー私の家から結構近いんだね。」
「うんだからいつでも遊びに行けるんだよー」
確かにこれなら朝におじさんの家に来れるということか。
「明日も行くからちゃんと起きててね?」
「わかったよ、ちゃんと起きるよ。」
「起きてなかったらかなかなが起こしてあげるからね!」
最近は5時位に起きているので毎日眠いんだ。おじさんは朝には弱いからね。
「じゃあまた明日ね!」
「うん明日待ってるから。」
此処から先は分かれ道になっていてここで近藤さんと分かれるのだ。来週から臨海学校だから体調に気をつけないとな。
青春謳歌したいおじさんは友と行く 御霊 @Alps2324
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。青春謳歌したいおじさんは友と行くの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます